2008年07月06日

「沼野尚美」さんの講演に出会えて得られたこと


●「沼野尚美」さんの講演に出会えて得られたこと


友人に誘われて…
立正佼成会・目黒教会の盂蘭盆会大法要に参加してきました。

うちのお寺は日蓮宗です。

立正校正会も日蓮宗の一派です。
教典のルーツを同じ法華経とする宗派なので
友人からいただいた経本を読経するときも
思っていたほど大きな抵抗もなかった。

1日に菩提寺での法要・お施餓鬼に参加したばかりでしたが
厳かな時と空気を体感することができました。

家族揃って…法要の会場に参加している人々の姿に
少しばかりの反省と…
日本人の心を大切にしている人々を見たように思いました。

読経の後の講演は
「心にふれる人との関わり」というテーマで
六甲病院緩和ケア病棟専属
チャプレン・カウンセラー
沼野尚美先生のお話でした。

オスビスの現場に携わっている経験から
学んだ多くのことの中で
患者さんの一人一人が…
命ある限り人との関わりを豊かでありたいと思っている…など
貴重なお話をいただきました。

詳細は著書にて更に学びたいと思っていますが
人との関わり方ひとつで
心豊かにも生きられるし…
複雑な人間関係に苦しむことになる…。

感動するたくさんのお話に
亡くなった妹と…母親のことを思い出し
思わず…ハンカチを取り出す状況になっていました。


著書には
「心の危機に向き合うとき」
「癒されて旅立ちたい…ホスピスチャプレン物語」
がありますが…




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posted by 寛良 at 23:34| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆【カウンセリング】の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月28日

私は不幸だ。私が背負っている十字架を替えて欲しい…と願う人へ


●「私は不幸だ。私が背負う十字架を替えて欲しい…」と願う人へ


不況が続き…会社が経営危機に陥った。

まさかこんなことになるとは思っていなかった。
私の背負わされている十字架はあまりにも重すぎる。

友人も経営がきついとは云っているが…
彼の背負っている十字架は私に比べれば、ずっと軽いようだ。


ある日、この青年は神様に相談した。

「神様、私の十字架は余りにも重すぎます。」
「彼のような…もっと軽くて背負いやすい十字架に替えてください…」

神様は青年に向かって云いました。

「あぁ、いいとも…。そこにある十字架の中から自分に合うと思うのがあったら、その十字架に替えてもよいぞ…。ただし1回だけだが…。二度と替えることはできないがそれでも良いのか…」

青年は大喜びで…必死になって自分に合う十字架を探し始めました。

長い十字架、短い十字架、軽い十字架、丸い十字架、反り返った十字架…
背負っては…取り替え…背負っては…を繰り返していた青年は
山のように積まれた十字架の中から、ようやく自分に一番ピッタリした…具合の良い十字架を見つけ出して…満足げに神様に云いました。

「神様!ようやく私にあった十字架を見つけ出しました。私が気に入った十字架は…ここに探しだしたこの十字架です。よろしくお願いします。…」


神様はふたたび云いました。

「そうか…。……。その十字架が気に入ったのか…。」
「それに替えても良いが…、もう二度と替えられないが…それでも良いのだな?」

青年は…二つ返事で新しく見つけ出した十字架が気に入ったことを神様に伝えました。

神様は…青年が新しい十字架を背負うのを見定めて…おもむろに云いました。

「いいか…よ〜く見てごらん。君がようやく見つけ出して気に入ったと云って取り替えて背負っているその十字架は、先ほどまで君が背負っていた十字架じゃぞ…。」


人は…人それぞれに背負っている十字架は違っていても、その人に与えられた天命はその人だけのもので…人をうらやんではいけないのだそうです。


これは…
半年ほど前に知ったお話です。


他人を羨んだりせず…
与えられた天命を…ありがとう…の言葉で
感謝して過ごすことが大切なのでしょうね。






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posted by 寛良 at 00:35| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆【カウンセリング】の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月26日

自ら運を切り開こうとする人々の姿に感動


●自ら運を切り開こうとする人々の姿に感動


連日の四川大地震のTV報道に写る中国の人々
まさかの天災に見舞われた今
それを天災と考えるか…「天運」と受け止めるか…
私たちは貴重な体験をした…淡々と語るお年寄りの姿があった。

人には…
周囲の人々から助けられながら生きていることを
実感することがしばしばありますが
そのように人に助けていただける時を
「他運」をいただくというのだそうです。

救助隊の姿を見つけた人々は
まさに「他運」をいただいたと考えていたに違いない。


道路を塞いでいる出いる大きな岩を抜けながら
数十キロを歩いてきた若者達の姿。

「何処へ行くか分からないが…住めるところを探しに行く…」と
活き活きとして答えている若者たちの言葉は
自らの生きる道を切り開いていく「人運」を知っているのだろうか。


「天運」「他運」「人運」は人間に平等に与えられている運ならば
今ある現実を…みずから身体全部で受け止めて
立ち向かい、ひとつひとつを実践していくことだと感動しました。


どん底の状態に陥ってしまった人には
順風満帆に事が運んでいる人よりも
神様や仏様のお慈悲が多く注がれているといいますから
諦めずに…
「人運」を切り開いていくことは
充実感があるのは…そういうことだからなのですね。






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2008年05月25日

地震、雷、火事、親父…中国四川省の大地震に思うこと…


◆地震、雷、火事、親父…四川省の大地震に思うこと…


世の中で怖いものの代名詞として…
「地震、雷、火事、親父」と云われていましたが
少し忘れかけて化石化したこの言葉が
「四川大地震」でふたたび考える機会を得ました。

ものの本によりますと…
「地震、雷、火事、親父…」の親父は…
本来は『山嵐(やまじ)』と云っていて
今で云う…「台風」のことなのだそうです。

その"山嵐(やまじ)"がなまって…”おやじ(親父)”となったのだとか…。

「地震、雷、火事、台風(やまじ)…」と云うことのようです。

天災は忘れた頃にやってくる…と云われていますが
四川大地震」のTVの報道番組を見ていて驚くのは
コンクリート造りの建物が…ボロボロというか…粉々というか…
天災を懼れない「人災」が、多くの被害者を出したとしか思えない有様でした。


それと…
多くの被災者のPTSD(心的外傷後ストレス障害)に対応する
数少ないカウンセラーの姿や…
長時間にわたって瓦礫に押しつぶされていた被災者が
クラッシュ症候群(挫滅症候群)が…高カリウム血症で死亡するなど
さまざまな課題があることを改めて知った。


今後…心配なのは…
土砂の堆積によってできたダムの決壊の不安
震源地の近くに各施設があること…など
一体どうなってしまうのでしょう。

東海大地震が来ると云われていながら
次々に建設される東京の高層ビル群
本当に十分な危機管理がされて建てられているのかどうか

四川大地震の惨状を機にして
自分の身の回りの天災に対する危機管理を
もう一度考え直してみたいと思います。


そして…
カウンセラーの端くれの一人として…
その時自分は何をすべきについても
改めて…自覚しておくことが必要なのだと…強く感じ入ります。





「他山の石、以って玉を攻むべし」この言葉をしっかり身体に覚えさせなければ…。




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posted by 寛良 at 23:21| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆【カウンセリング】の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月08日

うつ病の青年に…親子が同居でき日は来るのか?


◆うつ病の青年に…親子が同居でき日は来るのか?


40歳になる青年と関わるようになってから1年半になります。

喜寿を過ぎた母親は持病があるので
埼玉の娘夫婦の家の近くに住んでいます。

青年は…毎週病院へ通い薬をもらい
薬漬けの生活を続けている。
外出の際も…薬がないと不安で、薬は欠かせない。

健常者の何気ない一言や行動が…
青年の心の中をかき乱してしまい
青年はパニック状態になってしまう。

青年は泣きながら訴えてくることがあります。

広い家に独りで住んでいると
どうしようもない焦燥感に襲われ
無性に誰かと話をしたくなるのだと云います。

「母はこの家に戻ってこられないのかなぁ〜」と
青年がポツリと言うことがあります。

その言葉の背景には
青年なりに反省の言葉を込めているように聞こえないでもない。

青年は
お金が欲しい余りに
過去に何十回も…家族にDV問題が起こしていました。

家族内暴力…
彼がこの家の中で大暴れをして…母親にまで暴力をふるい
誰も押さえきれなくなって…
母親は同居することを諦め
娘夫婦の家にプレハブを建てて貰い
そこに住んでいるのです。


いつになったら…
青年が自立した生活ができるようになるのだろうか??。

いつになったら…
青年が望むように母親と同居できるようになるのだろうか??。


青年からの提案により…
作業所に通えるようにすれば…
少しでも…誰かと会話ができるようになるだろう。

積極的な青年からの提案に沿って
作業所通いが始まったが
いつまで続けることができるだろうか。
なんとか続くように
精一杯の応援をしていこうと思います。


しかし…
この数日間…
毎日のように…
数十分にわたって話をしてきた青年からの電話の回数が
やや少なくなってきたことや
作業所に通わなくなっていることが
かえって気がかりでならない。


今日は…私の方から…青年に電話してみよう。




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posted by 寛良 at 06:39| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆【カウンセリング】の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする