2017年06月01日

お金を上手に運用するには B

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お金を上手に運用するには B
ファイナンシャルプランナー   山 口 晶 子
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 前々回より引き続き投資のお話を致します。
 日々、皆さまのご相談をお伺いする中で「お金はなかなか貯まらない」「自分に合った運用先が見つからない」といったお悩みをお持ちの方がまだまだ多い事に気が付きます。

 日本では学校で「お金の教育」はされてこなかった背景から、株や債券、投資信託はみな同じに見えてしまい、ご相談をうかがっていると最初の投資先からハイリスクなものをお持ちの方もいらっしゃるのが現実であるのは否めません。

 こうした事態はできるだけ回避したいものです。一体どうすれば良いのかヒントをお伝えしたく、前回は「運用は長期間行う」という考え方をご紹介致しました。
 今回も引き続き基本的な投資術についてお伝えいたします。

【投資先は分散する事が基本的な考え方】

  投資を考える場合は投資先を分散することも基本的な考え方です。

 外貨を使う場合、まずは世界の基軸通貨である米ドルが良いでしょう。そして投資先を分散させるのであれば、豪ドルなどと組み合わせる方法があります。この場合のリスクは為替だけという事になりますから、比較的初歩的な投資術です。

 もう少しリスクを取ってお金に働いてもらうには株や債券にも目を向けてみるのも効果的です。その内訳は基本的な配分があるのをご存知でしょうか?
まずはこの基本に忠実に行っていくことが株や債券投資の第一歩であると私は思います。

 その内訳として、国債(日本、外国)株(日本、外国)その他(リートなど)という内容になります。債券と株は基本的に逆の値動きをするものですから、どちらも持っておけばその平均を取ることになりリスクを回避する賢い対策と言えます。この5つの投資先の配分を全て25%にして始めるのが基礎的な投資の考え方です。

 前々回、前回からの投資術のポイントをまとめると
◆毎月一定額を
◆長期で
◆投資先は分散することを考慮する。
 このような方法が一番理想的だと言えます。
一昔前は毎月コツコツ積立を行い、まとまった額になってから定期預金などに移してお金を殖やす方法がありました。しかし、今は定期預金などの金利を見ると本当にお金がお金の仕事をしてくれるとは言い難いのが現状です。このような今の時代では【お金を貯めながら、運用する(お金を殖やす)】方法が合っているという結論になります。

 このような条件を満たす運用商品を見つけることが賢い選択と言えます。実際に私も色々な方法で投資法を研究する中、この方法が一番安全で効果的であると実感しております。

【手数料や税金にも気を付けて】

 もう一つ、気にしたいところとして、手数料や税金にも配慮したいところですね。
 せっかく殖えたお金を手数料や税金で差し引かれてはもったいないという考えは誰もがお持ちでしょう。手数料はできるだけ抑えたものを選びたいですし、税金はできるだけかからない方法を賢く選択したいですね。


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【山口 晶子さん・プロフィール】

山口先生2.jpg


株式会社RKコンサルティング 所属。
日本FP協会会員 AFP。
2013年2014年度MDRT 成績資格会員
神奈川県ファイナンシャルプランナーズ協同組合正会員
ライフプラン、保険、年金相談の他、セミナーでの講師も務める。


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2017年04月01日

お金を上手に運用するには A

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お金を上手に運用するには A
ファイナンシャルプランナー   山 口 晶 子
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前回に引き続き投資のお話を致します。昔はまとまったお金は銀行や郵便局の定期預金等に入れて運用ができましたが、今はマイナス金利の影響から銀行にお金を預けてもなかなかお金は殖えてくれないどころかインフレを考えると銀行や郵便局にお金を預けてもかえってお金の価値としては減ってしまう時代に突入してしまいました。

 運用も個人に任される時代となった今、個人で運用する知恵を身に着けることが不可欠となった今、どうすればよいのかのヒントをお伝えしたく、前回はドルコスト平均法を使って毎月一定額をコツコツと投資に回す方法を紹介いたしました。今回も基本的な投資術についてお伝えいたします。

【貯蓄から投資へ。
        投資を考えるなら長期運用が基本的】

 まとまったお金の運用としては高い金利と長期運用が可能なものが断然有利です。こうした条件から考えると長期的に持つことができる金融商品として考えるのであれば「保険が一番効果的」という判断になります。
 しかし何回もお伝えする通りマイナス金利の影響から「円建て」の商品は保険会社が昨年の春以降、各社一斉に商品の販売を停止し、現在は円建ての運用保険商品は存在しなくなってしまった背景から、どうしても円の保険で運用をしたい場合は運用先として現在は個人年金が一部の会社で残っておりますが、それも今年の春あたりには軒並み販売停止になりそうです。
 そういった現状から見ても今の時代は完全に「外貨」や「株や債券」で運用できる保険商品が主流となったと言わざるを得ないでしょう。

【投資は長期運用が基本的な考え方】

 「投資」を考えるにあたっては投資先を分散することも基礎中の基礎としての考え方です。投資先の内訳として具体的なものとして、国債(日本、外国)株(日本、外国)その他(リートなど)という配分になります。
 特に債券と株は基本的に逆の値動きをするものですから、どっちも持っておけばその平均を取ることになりリスクを回避する賢い対策と言えることから、こうした配分が望ましいという考え方になります。

 その配分をどうするかという点についてですが、年齢が若い方ほど、長期の運用が可能ですので、値動きの上がり下がりはあるものの平均を取れることを考えると少しリスクを取っても良いと思います。
 その際の運用配分としてはリスクが低い国債よりも株式に投資配分を多くする。また外貨での運用に目を向けるなど運用リスクが高めでも良いというのが一般的で基本的な考え方です。

 運用は前回お伝えした毎月一定額を投資に充てるだけではなく、「長期運用しその平均増加を期待すること」が2つ目の基本的な考え方になります。運用時間が長期であればあるほど値動きの浮き沈みを均すことが可能であり、かつ運用益も期待できます。

 運用とは一瞬的な利潤を追い求めるものでは決してなく、毎月コツコツ長期に渡って少しずつ増やしていく性格のものです。マイナス金利の時代でもお金との付き合いにおいて「勝ち組」になり得るには投資術を身に着ける事だといっても過言ではないのでしょうか?


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【山口 晶子さん・プロフィール】

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横浜市在住。ファイナンシャル・プランナー(AFP)株式会社RKコンサルティング 所属。 
日本FP協会会員。神奈川県ファイナンシャルプランナーズ協同組合正会員
ライフプラン、保険、年金相談の他、セミナーでの講師も務める。


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2017年02月01日

お金を上手に運用するには @

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お金を上手に運用するには @
ファイナンシャルプランナー   山 口 晶 子
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 皆さんは貯蓄を増やすことと楽しく消費すること、どちらが好きですか?政府は景気回復に力を注いでいますが、個人消費の拡大は思うように実現していない様子です。その原因は様々指摘されてはいますが、将来への不安から消費よりも貯蓄に関心が向く傾向が強いのではないでしょうか。
 しかし現在は低金利の時代です。銀行預金では利息でお金を殖やすよりも、手数料がかさむばかりですね。そこで今回は低金利の時世における「お金の運用」について記しました。

◆資産運用の選択肢

 さてマイナス金利が開始され約一年が経過しました。このマイナス金利には賛否がありますが、私は少なくとも当面は低金利政策が続くと予想しています。
 主な理由として、
(1)今後も増税を定期的に繰り返す可能性が高  く、景気対策として消費喚起を促していく  必要があること 
(2)個人消費低迷の原因が少子高齢化や格差社会が  進む将来への不安から貯蓄を重視する意識にあ  るなら、直ぐには改善が困難であること 
(3)現在、政府は大きな負債を抱えているが、金利  の上昇は国債の利払い費の増加に繋がること、  などが挙げられ、金利を大きく上げる程の景気  回復はあまり現実的ではないと考えています。

 しかし、それでも運用には効率を望みたいですね。それなら外貨を活用した運用も有効ですし、更に一歩踏み込んで投資に目を向けることも選択肢の1つではないでしょうか。
 勿論、短期間の価格変動から差益を求める投機行為を指しているのではありません。投機は難易度が高く知識や経験を必要としますので余剰資金で取り組むべきでしょう。
 それと比較して長期的な投資は取っ付き易く、その仕組みと上手に付き合っていく方法を理解すれば難しいことはないのです。

◆投資の基本策 その1
「毎月一定額をコツコツ運用商品に回す」

 先ず運用方法としては毎月一定額を投資する方法が基本です。運用商品は値動きがありますから毎月当然に金額が変化します。
 物を買うなら値段の安い時に買いたいのが人情ですが、バーゲンセールとは違い広告でその時期をお知らせしてくれたりはしません。
 社会の動き、国際情勢、政治など色々な要因が複雑に絡みその時の値動きに関係してきます。
 実のところ、少しでも有利な取引にこだわり過ぎて値動きに翻弄されてしまう方も多いのですが、今後の推移の予測は専門家でも難しいのが現実でしょう。
 そこで相場の値動きを追い掛けるのではなく、毎月一定額をコツコツと投資に充てる方法がお勧めなのです。

毎月の投資額が一定なら安価の時ほどたくさん買うことになりますので、ドルコスト平均法を活かし平均取得単価を引き下げる効果があります。
 そして後に価格が高騰した時点で多額の利益を生み出す仕組みです。
 この方法を「るいとう(累積投資)」と言い、取り組みやすく少額からも始められます。

この続きは次回としますが、初めての投資でもリスクを抑え無理なく取り組めるよう基本的な事柄を綴るよう心掛けています。
 もし興味が湧いたなら、ご自身の将来のために投資を検討してみてはいかがでしょうか?



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【山口 晶子さん・プロフィール】

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 横浜市在住。ファイナンシャル・プランナー(AFP)株式会社RKコンサルティング 所属。 
日本FP協会会員。神奈川県ファイナンシャルプランナーズ協同組合正会員
ライフプラン、保険、年金相談の他、セミナーでの講師も務める。


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2016年12月01日

子供に保険は必要か?

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子供に保険は必要か?
ファイナンシャルプランナー   山 口 晶 子
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 お子様の誕生を機会に保険に入っておきたいというご要望やそろそろ将来の学費の準備として学資保険を検討しているといったご相談は、お話が深刻な内容になることも少なく気持ちが和みます。
 今回は子供の為にどのような保険を準備すべきかについて考えてみます。

【教育資金の確保】

 子供の為の保険として先ず思い浮かぶのは保険会社が昔から扱っている学資保険でしょうか?これは貯蓄型の保険で、保険会社は保険料を運用することで自社の利益を上げ、金利も付与します。
 かつて金利が良かった時代にはこの学資保険も確かに有利な商品でした。しかしマイナス金利にまで突入した今の時代では保険会社の運用も難しくなっており、結果として学資保険は契約内容が有利な保険商品が見当たらないのが現状なのです。

 それでも教育費は将来必ず必要になるお金です。大雑把な見積もりではありますが、幼稚園から大学卒業まですべて公立であったとしても大凡1,000万円の教育費が必要と言われています。
 勿論、私立の学校であればこの金額は大きく膨らむことになります。

 ところで教育資金の確保を別の視点から捉えてみると、もし万が一にも一家の経済状況が困窮するような事態になれば、自ずと教育費つまり子供の将来にも多大な影響を及ぼすのではないでしょうか?
 その意味から教育資金を考えるとき、将来に予測される教育費の準備に加え、万が一にも一家が経済的に困窮しない備えについても考慮する必要があると言えるでしょう。

 そこでお勧めする解決策の1つとして一家を支える大黒柱である親御さんが貯蓄性の高い保険に加入し、その返戻金を将来のお子様の学費に充てるという方法があります。これならば教育資金の積み立てに加え、不測の事態への備えにもなりますので上手なお金の使い方として一考の価値があると思います。

【お子様自身に保険は必要?】

 将来の教育資金については、前述のとおり親御さんが保険に加入した方が一家の収入を安定させる意味から合理性があるのですが、それではお子様自身に保険は必要ないのでしょうか?
 保険がそもそも不測の事態への経済的な備えであることを考えれば、お子様の保険としては「入院保険」を検討してもいいかも知れません。統計上では子供の入院率は低いのですが、意外と病気やケガで入院することは珍しくないと私は感じています。

 ところで子供の医療費には各自治体により条件に多少の違いはあるものの「医療費助成制度」があります。とは言え、実際にお子様の医療保険に加入する方も少なくはなく、その中で一定の割合で保険に入っていたのが不幸中の幸いという状況に至っているとの現実もあるのです。

 私は無駄な支出は省くべきと考えますが、お子様自身の保険加入の必要性については、最後は子供の個性や親の価値観で判断するしかないと思っており、結局のところ正解はないと言わざるを得ません。

 いよいよ寒い日が続く季節です。大人は忙しくても、子供達にとって冬休みは楽しみが多いですね。笑顔で健やかに育ってくれるよう願うばかりです。


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 横浜市在住。ファイナンシャル・プランナー(AFP)株式会社RKコンサルティング 所属。 
日本FP協会会員。神奈川県ファイナンシャルプランナーズ協同組合正会員
ライフプラン、保険、年金相談の他、セミナーでの講師も務める。


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2016年10月01日

保険はいつ加入したらよいか?

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保険はいつ加入したらよいか?
ファイナンシャルプランナー   山 口 晶 子
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 「保険に入ろうか迷っている」「本当に必要なのか判らない」「将来は保険に入ろうと思うが、まだ今はいらないかな?」これまで私は多くの方々から多様なご相談を承ってまいりましたが、相談をする側にもいろいろな迷いがあって加入するかを決めかねている場合は少なくありません。今回は保険加入の考え方の中でも「いつ加入すべきか?」という迷いに答えを導いてみます。

【いつでも誰でも入れる?】
 皆さんは生命保険のコマーシャルにどのような印象をお持ちでしょうか?目に付くのは「保険料が安い」や「持病があっても入れる」等の宣伝文句や素敵で優しそうな笑顔ですね。しかし言うまでもなく保険会社は営利を目的としていますので、心優しく親切な人達の集まりではなく、どんな人でも無条件に受け入れるわけではありません。

 保険に入りたいと思っても、加入時には「告知」と言って身体の状況を報告することが義務付けられており、健康状態によっては保険会社が契約を引き受けない場合も勿論あるのです。

 例を挙げると、健康診断の際に大腸にポリープが見つかったので直ぐに取り除いたとします。そのような経験をすれば念のため保険に入っておきたくもなりますね。しかしポリープの場所や保険会社により若干の相違はありますが、平均5年間は「がん保険」の加入は断られる可能性が高いですし、加入できたとしても不利な条件での契約になってしまいます。また健康診断で再検査になってしまうと黄色信号です。後の診断結果に問題が無ければいいのですが、中にはコレステロール値が高いために保険会社から加入延期との条件を伝えられ、その後10キロ以上の減量をして健康を回復し、ようやく保険をお持ちになった方もいらっしゃいました。

【適切な加入時期とは?】
 保険の基本は、月々の保険料を支払い、条件を満たした際に保険金を受け取る契約事です。そこで大切なのは契約内容がご自身の事情に合っているかであり、上手に保険を活用できれば人生を築いていく助力となり、とても有用なのです。

 具体的には、定期の掛け捨て保険では少ない保険料で大きな保障を得られますし、貯蓄性の高い終身保険なら、低金利の銀行に預けておくよりも有利な上、保険として機能する分、掛け捨て保険の削減が出来て一石二鳥です。さらに生命保険は税制面でも控除の対象であることを付け加えておきます。

 「いつ加入すべきか?」は人生のいつの時点で必要になるか?とも置き換えられますが、
最終的にはそういった保険契約の有用性を把握した上で、人生の現在と将来を見据え、要不要と加入時期をご自身で検討し判断して頂くしかありません。

 それでも保険会社との契約を有利な条件で行うためには、加入時期は大切であり大きな要素であることを覚えておいて下さい。健康状態に不安が無く、若年齢である程に、保険料も安価で済みますし選択肢も広いのが現実です。加えて、終身保険を活用し資金を運用するにあたっても長期の方が有利であることに説明はいらないでしょう。

 体の不調や健康診断の結果などで健康への自信が揺らいだとき、保険加入が頭をよぎるのは人の自然な心理とも言えます。しかし実際には「今は元気で健康に不安は無いし、もう少し先でいいかな?」くらいがちょうどいい時期かも知れません。


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【山口 晶子さん・プロフィール】

山口先生2.jpg
 横浜市在住。ファイナンシャル・プランナー(AFP)株式会社RKコンサルティング 所属。 
日本FP協会会員。神奈川県ファイナンシャルプランナーズ協同組合正会員
ライフプラン、保険、年金相談の他、セミナーでの講師も務める。


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