2006年10月03日

『医』の字源が語る健康(経営)の極意−F



『医』の字源が語る健康(経営)の極意−F




6.感謝すると病気が治る


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    ・左手、右手の象形文字を表す。
    ・両手を捧げて感謝の気持ちを表している様子。
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◆病気になったら「ありがとう」を言おう


字源の「@」
字源の「E」の「巫」の象形文字(右側)の下には、
上図にあるような左手と右手を揃えて
まるで…
神様に捧げているかのような象形文字が付いていると
見えるのは私だけではないと思います。

正に…
この文字(上図)は「感謝」と読みとることができないでしょうか。

健康であった人が
身体に異常な症状を感じたり
痛みを感じたりしたときに
その痛みが出たことに対し
感謝をする事の大切さを意味しています。

幼い頃に…
頭痛や腹痛で「痛い…痛い…」と訴えると…
「痛いって言うことは…生きてる証拠!…」と
母親に一括されたことを覚えています。

確かに…
身体に「痛い!」s異常を感じると言うことは
人間の身体に対しての警告信号と理解できないでしょうか。

なぜならば…
自分が…
自分自身の身体の異常に気づかないままでいたら
それこそ大変なことになってしまいます。

痛みを感じたら…
その痛みのある箇所と患部から発する痛みを感じ取り
その処に…
自分の意識を集中させることが
何よりも大切なことだと言うことです。

痛いからと言って…
安易に痛みを止めてしまうのではなく
その痛みの原因であると思われる・・・・

@生活習慣に問題がないか
A過去の出来事にストレスになる要因がなかったか
B心が癒されているか
C毒物を食していないか
D外科的以上がないのか

などの原因となることを看てそこを治療することが大切なのです。

また…
「痛いと感じることに感謝する」
という言葉に…
もう一つの大切な意味が込められているのです。

それは…
身体に痛みを感じられる人は
まだその人の体の中には十分な体力(エネルギー)と
身体の中にある病原菌などと戦い
病因を治癒する力である「免疫力」があるからなのです。

免疫力がなくなった老衰状態の人には
その痛みさえも感じられなくなるそうです。

つまり
「根本療法」が「仏教医学」の基本的な考えだということなのです。

痛いところに手を翳し
そこに「全神経」と…
すべての「意識」を集中させることによって
手当になるということが納得できます。

自分の病気は自分の力で治す。

「医」の文字の字源には
これほどまでに深い意味が込められ
現代人の私たちが
改めて生活習慣や考え方に「気づき」を与えてくれる・・・・
思いがけないメッセージが隠されていたのです。

もしも、痛い!・・・・と感じたら
・・・・「ありがとう」と感謝しましょう。

それは…
あなたの身体の中には
まだ自分の力で治せる免疫力があるんだよ・・・・と、
教えてくれたことでもあるからなのです。

そして…
自信をもってその痛みの原因と闘えばいいのです。

必ず…
あなたの身体の中の免疫力で治せることを信じて見てください。

また…
あなたの身体を気遣ってくれる人に…
あなたの闘病を解除してくれる人に対して…
「ありがとう…」という感謝の気持ちを忘れずに…。

そして…
病んでいた病気が治ったら
心配してくれた周囲の人々に感謝し
病と闘ってきた…
自分の体の中の一つ一つの細胞に対しても
「ありがとう」
という感謝の気持ちを持ち続けることも大切なのではないでしょうか。

そして…
病にかからないように
常日頃から…
あなたの身体の中の免疫力を高めておく
「未病」への意識が何よりも大切であることを
理解していただければ幸いです。


企業においても同様なことが言えます。

・売掛先に不渡り事故が発生した
・製造ラインから不良品が発見された…
・社員が事故や不祥事を起こした
・社員から社長に対して不満の声が出ている
・役員と意見が対立している
・幹部社員がまとめて退社した

など…
これらの問題に直面したときに
どのように受けとめるかが問題なのではないでしょうか。

問題は…
たまたま起きたのではなく…
その原因があったはずです
対立する意見に耳を傾けることも
潜在的な問題が潜んでいるに違いありません。

発生したその問題を
無視することが企業衰退への一歩であり
問題と正面から対峙して解決に当たる…
「問題が起きたことに感謝」
して…
周辺の人々の力を借りて
開眼してゆくことが大切なのではないでしょうか…。








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2006年10月02日

『医』の字源が語る健康(経営)の極意−E



『医』の字源が語る健康(経営)の極意−E




5.天・地・人の響きと調和
  人々の気の流れが自然の力に響き合う


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◇巫(ブ、ム、みこ、かんなぎ)
・从と工の組み合わせ。
・舞を以ておろしを為す者を表す。
・天、地、人の響きの中に身体をあずけること。
・天空の気(陽気・吸気)は天の気となり精に生命維持の力を与え元気(真気)になる。
・地の気は(食物)は、営、衛、気、血、精、津液に変化したもので、貯蔵あるいは全身に周流、分布して栄養を身体の各部に補給する。
・大自然の中に身を委ね、天地の波動に合わせることが健康の秘訣。

◇从(ジュウ、したがう、)
・會意。人の字を二つ合わせた字。類を以て同心合體相ともにし随うこと。
・男(陽)女(陰)の響き合い。陰陽の気の流れや働きを表す。
・人と人との交流を表す。

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◆「天」・「地」・「人」の調和とはなんだろう


「巫」の文字の…
上の「一」が…「天」
下の「一」が…「地」
縦の「|」が…「天」と「地」を結びつけるものとなっていますが
「天」と「地」の響き合いをしている
「人」がその響き合い引き出しているとも受け止められます。

仏教医学の宇宙観はとてつもなく大きく
大宇宙の中にある地球と
そこに生かされている私たち人類は
宇宙の脈動ともいえる
「星の揺らぎ」に身を委ねることが
大切なことだと言われています。

「気」には…
人が生まれた時に…
親から受け継いだ生命力の「先天の気」と
生まれてから…
人がその生命活動の中から
自ら作り出す「後天の気」(「天の気」・「地の気」)があります。

清浄な空気を「天の気」として
循環器に取り込み生命を維持し
大地から生まれる…
穀物、野菜、果実、魚介類などの食物を「地の気」として
消化器系で同様に生命維持に必要なものとして摂取しています。

まさに
人間が生まれながらに持つ「気」を
「天の気」と「地の気」とに響き合わせているのです。



◆「天の気」と循環器


「天の気」を体内に取り入れるのは
言うまでもなく肺がそれを行っています。

肺の中には…
小さな肺胞がびっしりと…
なんと…7億5千万個もあります。

その一つの大きさは0.1_ですが、
それを全部広げると
身体の表面積の30〜40倍(テニスコートの約3分の1)
になるといわれています。

呼吸は…
一般的には安静時には15回〜25回/分ですが
1回に約0.5g
1日に9.5キロg
一生では約2億gになるのです。

その中から…
空気中の20%という酸素を体内に取り入れているのです。



◆「地の気」と消化器


「地の気」を体内に取り入れるのは、
言うまでもなく消化器系です。

人間は…
「先天の気」によって成長、発育し
日々の生活をしているのですが
水穀という飲食物を
体内にまず受け止める腑としてあるのが「胃」です。

この「胃」は可成り大きく、
沢山の水穀を蓄えられるので…「水穀の海」ともよばれています。

胃の外側のカーブを大彎といい…42〜49a、
内側の小彎が…13〜15a
容積2〜2.5gあります。

1日に
約1.5g分泌される唾液の中にある
炭水化物を消化する酵素プチアリンと
胃の中で1日2.5g分泌される胃液によって
5〜6時間をかけて消化作用を行っているのです。

そして
直径が4a、長さ6.5b、
総面積は体表面積の200倍に当たる
300u(テニスコート1.5枚分)の小腸を通過する際に
「地の気」を体内に取り入れ、
大腸で水分を抜き取り固形化して体外に排出しているのです。



◆地球の揺らぎと人体の生命周期


およそ38億年前、地球ができたての頃
高温だった地球の表面が徐々に冷えて
大気中の水蒸気が雨となって降り注ぎ
低いところにたまってできたのが現在の海だと言われています。

その雨が大地に降り
土や岩石とその中に含まれる様々の成分が
海に流れ出して行ったと考えられているようです。

その頃の海水は今の数倍の水の量があり、
現在よりはるかに塩分濃度が低かったと言われ、
その時の塩分濃度は、
およそ0.9%(現在は3%)であったと科学的にも検証されているようです。

また…
私たち人間の血液中(体液)の塩分濃度は
およそ0.9%であるということは
私たちの先祖が…
海から生まれ出たと言われる所以がわかるような気がします。

そして
海水の中には様々な物質が溶け込んでいると言われています。

中でも多いのは
塩素、ナトリウム、マグネシユウム、カルシウム、カリウム、炭素、臭素
の8要素ですが…
そのほかにも様々な成分が含まれ、
ミネラルの宝庫とも言われています。

偶然なのでしょうか…
子宮の中の「羊水」に含まれるミネラル成分は
海水中の成分(塩化ナトリウウムの含有量は羊水の方がはるかに薄い)と
同じだと言われていますし
人体が常に健康体であるために求められているミネラル成分のバランスも
ほとんど海水と同様のバランス状態になっているとき
であると言われています。

海の幸から得られるミネラル分の摂取も、
山の幸からのミネラル分の摂取も、
地球というかけがえのない星から得られる
「地の気」の恵みと言えるのでしょう。


もう一つ
こんな事も分かっています。

それはやはり海に関連する大切な事実です。
私たちは
砂浜に行き大海原と対面していると
何故かとても心地よくなり
心が安らぐ体験をしたことはないでしょうか。

そこには
一定のリズム周期で
寄せては返す波の動きがあることに気がつきませんか。

それは太陽と月との力による(陰・陽)地球の揺らぎ
そのものだと言われています。

そして
それは1分間に約18回の周期であり、
人間の安定した呼吸をしているときの
呼吸数と近似していると言われます。 

さて
その18の数字から思わぬ偶然が発見できたのです。

キーワードは「9」という数字です。


「9」と言う数字は
陰陽説のおいて陰中の陰
陽中の陽の最大数を表しています。

前述の大漢和辞典には、
「九」=数の極まり。
数のおわり。数の多いこと。周易の陽数。
・・・・と記されています。

波が押し寄せる力を陽の「9」とし、
波が引く時を陰の「9」とするならば・・・・
「9」に陰・陽の「2」を掛けて・・・・

◇ 9×2=18・・・・1分間の呼吸数、1分間の波の周期
◇18×2=36・・・・平均体温
◇36×2=72・・・・平均脈拍・血圧の下限の数値
◇72×2=144・・・血圧の上限の数値
◇144×2=288・・受精して出産までの日数(月齢で数える十月十日)

◇365・・・・鍼灸医術でいう人体のツボの数



これは、単なる偶然なのでしょうか。

地球で生活している我々が、
地球の揺らぎと同じ波動で共振している場合が
何よりも自然体に近い状態であり
そうなった時が一番心が安らぐと言われています。

この数字からも
大自然の揺らぎと
人間の営みを切り離すことができないように思います。



◆「从」は人が人を支えるカウンセリングと見たり…
 

「巫」の中にある「从」は、
文字通り「人」の字が2つ並んでいます。

これは人は一人では生きてゆけない、
人が人と関わり合ってこそ
心が癒されることと説いているのではないでしょうか。

古くは巫が病を治す人でありましたが、
仏教医学の到来によって僧侶もそれに加わりました。

病にかからないようにする為には
いつも心が癒されている状態にしておくことが大切です。

昔から
庶民は悩み事があれば巫さんやお坊さんの処に行き
悩み事を聴いてもらったりしていました。

これは
現代では「カウンセリング・ルーム」に行くということに
置き換えられるのではないでしょうか。

現代の医療では
外科医、内科医、精神科医などと細分化されしまっているので、
患者はその症状ごとに
それぞれの専門家医の処に行かなければならないのですが
昔は
「巫」や「僧侶」が
その患者「心・身」の症状に対して
カウンセリングを含む総合的な見地で看て治療をしていたのでしょう。



◆陰陽二元説と男女の営み


「巫」の中にある「从」の文字には…
「合うこと」の意味と
「類を以て同心合體相ともにし随う」の記述がありますが
わかりやすく言えば…
男(陽)女(陰)の響き合いを示す文字であると考えられます。

また…
人々(男、女)がお互いに気を
交換しながら生活していく様をも意味しています。

東洋医学で言う
「神・気・精」の生成作用と
陰陽のバランスもこの文字に隠されているように思います。

古くから仏教の世界では…
陰陽二元をもって「宇宙万物生成変化」を割り切ったものですから
女と男の陰陽合体の境地にかなうものであると言っているのです。

また
気功の世界においては…
二人気功としての
「セックス」が議論の対象ともなっているようですが

【「天地間のあらゆる動きには必ず陰と陽がある。
陽は陰を得て変化し…陰は陽を得て通じる。
陰と陽は互いに求め合って物事が進む。」】
というのは十分に納得できる言葉です。

陰陽のバランスを整えるためにもセックスが大切だというのである。

儒教も道教も
「自然崇拝と祖先崇拝」を原理にしていますが
気による房中術もそうした
自然と先祖を崇拝しつつ男女それぞれの健康バランスを維持するために
「性」と「生殖」の分離を考えが根強く今日まで伝えられているのです。

1974年に見つかった
「馬王堆」の古墳から見つかった竹簡の書「養生の方」には
房中術が記されていたとのことです。

中国ではその他にも
「素女経」「玉房秘訣」などの房中術が陰陽による
健康の書として書かれているが
日本においても平安時代の宮中の医師
丹波康頼が「医心房」に編纂している。

それらには…
陰陽和合の秘訣は「多く御して少なく漏らす」とあるのは
頷けるような簡潔な言葉でもありますが
男女がお互いにいたわり合うことの大切さも含まれているように感じます。





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2006年10月01日

『医』の字源が語る健康(経営)の極意−D



『医』の字源が語る健康(経営)の極意−D



◆綺麗な血液と活発な血流は身体の快復の源


このコーナーの「−@」で見ていただいたように
いわゆる旧漢字の『医』の下には
『酉』の文字が付いていたことを思い出していただきたい。

inojigen-06.jpg

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◆酉 (ウ、イウ、とり、さけ、そそぐ)
・酒を醸造する器に象る。
・酒を盛った器。
・十二支の第十位。方向では西方に、季節では仲秋の八月に、時刻は午後五時 から七時までに配する。
・成る。老いる、飽く等の義に取る
・壺の象形文字を表す。漢方の薬を入れたりしている。

◆酒
・酒は百薬の長。
・酒は、血液の流れを活発にする働きがある。
・酒は、体温を上げ活力を起こさせる働きがある。

◆酢
・酢は、血液をサラサラで綺麗にする働きがある。
・酢は、疲労回復の機能を活性化する働きがある。
・酢は、内蔵機能の働きを助ける。

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◆祈祷治療から薬酒、漢方治療へ


「酉」の文字は象形文字では壺の形を表しています。
東洋医学の永い歴史の中において
巫女による「加持祈祷」が中心であった病気治療から
「薬酒」を治療に用いる治療が発達してきたことは
史実に基づくものとして確認されています。

やがて
それが薬草などを用いる治療に発展し
「鍼灸治療」と並ぶ現在の漢方治療として
「東洋医学」の中心をなすものといえるのです。

ここで…
「酉」の文字の左側に「さんずい」を付けると…「酒」の文字になり
同じように…
「酉」の文字の右側に「乍」の文字を付けると…「酢」の文字となります。

「酒」は血液の流れを活性化させ
「酢」はサラサラなきれいな血液をつくる働きがあります。

これは健康回復の基本中の基本です。


◆血液の大切さとその活躍


人間の身体の70%は
体液によって構成されていることは多くの人が知るところでありますが
その体中を駆けめぐる血液が汚れていたり
どろどろになって滞っていたりしたのでは
健康な身体であるとは言えません。

また…
60兆個もある細胞の一つ一つに
酸素や栄養分を送り込み
同時にそれらの細胞から吐き出される
老廃物を処理する内臓器官に送り込んだり
ヘモグロビンによって二酸化炭素を排出したりするのも
血液中に25兆個ある赤血球の働きによるものです。


更に…
身体に進入した病原菌や
体内で発生した異物を食べてしまう
防衛軍的な役割を担っているのが
わずか100cの脾臓から一日約100t送り込まれるという
血液中の白血球とリンパ球なのです。

体内の病原菌と戦った結果の白血球や
病原菌の死骸が俗に言う「膿(ウミ)」なのです。 

人の…拳大の大きさであるという心臓。
その複式ポンプの構造をした心臓から
1分間に約5g、
1日に9キロgの血液が
総延長が約9万qの血管を
最高速度1.8q/時の猛スピードで体内を駆けめぐっているのですから、
血液が全身を一周するのに約30秒ほどあればよいことになります。


60兆個の細胞が元気であるためには
身体の隅々まで行き渡るような
サラサラな血液を作り上げておかなければならないことが
いかに大切なことであるのかがお分かりいただけるでしょう。


前回と同じように
企業に例えても同様なことが云えます。

血液は…
企業を経営する上で大切な…
運転資金であり
社内の「情報伝達」の状態を示すものではないでしょうか。

大切な運転資金が
倉庫のデッドストックとなって山積みされていたり、
返ってこない貸付金…
貸し倒れ金…
回収不能な売掛金…

これらは…
人間の身体では…
体内に滞った「悪血(瘀血)」です。

また、
社内のコミュニケーションが悪い企業も
社内に発生した問題点をいち早く見つけて…
排除する機能がなくなっていますから
決して健全な経営状態であるとは言えません。





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posted by 寛良 at 12:37| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ◇『医』の字源が語る経営の極意 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月30日

『医』の字源が語る健康(経営)の極意−C



『医』の字源が語る健康(経営)の極意−C



◆手技と休息が身体に活力を蘇らせる


旧漢字の『殹』の
作りの部分を2つの文字パーツとして確認してみました。

inojigen-05.jpg

◇殳 (シュ、つえぼこ、るまた、木の杖)
・つえぼこ
 兵器の名。竹を束ねて作り、八綾あって刃なく
、周尺で 一丈二尺。兵車の上から人を隔て遠ざけるに用いる。

◇几 (シュ、)
・短い羽の鳥が飛ぶさま。
・一種の兵器。殳の柄。
・象形文字の釣り針が変化したもの。

◇又 (ウ、て、めて、みぎ、また)
・右手をあらわし、手作業、手技などを意味する。


私たちが…
病気にかからないようにするためには
まずは身体を休ませることが
大切なことは言うまでもありませんが…

一方では…
鍼灸などの手技によって
病気を治すことも古くから行われてきました。

殳(シュ)は杖鉾(つえぼこ・上図参照)
の意味を持っていると字典に記されていますが
形そのものをみると…
鍼灸の時に使用する針に酷似しているように見えませんか?

どうやら…
元々は馬車の上から近寄ってくる敵をたたき落としたり
払いのける武器の一つであったようです。

また
象形文字からみると…
それは釣り針そのものであり…
それが変形して
現在の鍼灸師が使用する「鍼灸針」になったとも言われています。

これらの文字から読みとれることは
病を治すことに対しては…
「病気にならないための知識」
「病気を治す技術」
つまり「手技」によるところが
大切なものと考えられていたことは
けっして否めないように思います。

企業経営に例えるならば…
経営がおかしくなったときには…
経営者自らの意識改革と
会社内の社風や職場環境を変えることが大切なことは
前述の通りですが…

技術(知識)を持った専門家による指導や
会社の技術力の向上
社員一人一人の業務に対する能力向上などにより
企業を蘇生させることが可能になるのです。






◆仏教医術・十六技法


2800年前のお釈迦様の時代から…今日まで
仏典によって「仏教医術・十六技法」として
伝承されてまいりましたが
日本では…
天平2年(730年)に光明皇后の発願により建てられたという
「悲田院」
「施薬院」などの僧医によって
施術されていたことが史実でも明らかになっています。

あるものは「民間療法」として…
あるものは「漢方療法」として…
私たちの日常生活に密接に関わりをもって
親から子へ…、子から孫へ…と
ごく自然に伝承されてきました。

自分の身体は自分で治す…
家族の病は家族で治す…
というような考え方を…
ごく自然の事としてとらえて
身体を治すための知識を
どれだけ理解しながら生活しているかが問われるのではないでしょうか。


【仏教医術・十六技法】(「仏教医学概要」より)
@食餌療法・・・・・・・・薬膳料理、精進料理、涅槃経、三白食、正命食
A行動療法・・・・・・・・大毘婆沙論、布施行、運動、鍛錬、
B薬物療法・・・・・・・・下剤、吐剤、軟膏、オイル、薬湯、香を焚く
C鍼灸療法・・・・・・・・金、銀、鉄鍼、灸は薬草を燃やす
D水療法・・・・・・・・・風呂、温泉、胱腸、
E体液療法・・・・・・・・舌診、尿診、脈診、汗、便など
F強制排除療法・・・・・・瀉血療法、燻煙療法、発汗療法、吐下薬療法、
G熱療法・・・・・・・・・加熱湿布、冷却湿布、
Hマッサージ療法・・・・・手技・熱した石、脊椎手技療法
I心理カウンセラー療法・・法悦療法、懺悔療法、慈念力療法、坐禅療法、
Jヨーガ療法・・・・・・・タ・ヨーガ、ラージャ・ヨーガ、呼吸法、自立訓練法
K精神療法・・・・・・・・止観療法(摩訶止観、六妙法門、天台小止観)
L加持祈祷療法・・・・・・心霊療法、密印、真言、儀式、呪術的治療
M催眠療法・・・・・・・・催眠内観法、自己催眠法、普勧坐禅儀
N外科手術療法・・・・・・切開法、瀉血法、
O看護法・・・・・・・・・梵網経、五分律、十誦律、僧祇律、四分律





「悲田院」「施薬院」については
ネットから検索してご覧になって下さい。




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posted by 寛良 at 11:26| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(2) | ◇『医』の字源が語る経営の極意 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月29日

『医』の字源が語る健康(経営)の極意−B



『医』の字源が語る健康(経営)の極意−B



2.結界を破ると環境が変わる


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結界(仏教用語)とは…

普通の外界と「清浄な領域」とを区切っていることで
よく神社や寺院などで見られるように
神社の部分を一段高くしたり
四方に御幣を付けたしめ縄を張ったり
囲われた中の空間を結界で守られたところと考えるようです。


◆医の字葉…2つの文字によって構成されています。
まず国という文字を見てください…

◆囗(コク、くにがまえ)
・国(くに)・・・・・大切な国の象徴(宝物)をしっかりと守る
・囚(おとり)・・・人を囲い込んで外に出ないようにしているようす
・囲(かこみ)・・・大切な井戸は結界を張り邪気から守る

国という文字にある「くにがまえ」は
囲われたひとつの環境…
安定した状況…
変化のないままの状況…
変わらぬ習慣…
と考えてください

◆匸(ケイ、かくしがまえ)
・くにがまえの「|」を取り去ったもので、結界(環境)を打ち破ることを意 味している文字です。
・結界とは神社や地鎮祭などでよく見かける四方に注連縄を張った様子を思い 浮かべてみてください。

「かくしがまえ」は…
国という文字から派生したものです

◆矢(や、ちかう、ただしい、まっすぐ)
・その結界を突き破るために「矢=メス」を用い、大きな環境改革を行う。
・まっすぐで、ただすこと。

国という文字の
一辺を矢で突き破るということによって…
そこには…
新たな変化が生じ…
環境が一変します。



悪しき習慣、環境を変える


病を治すためには
時には自分の意志によって
自身の身体にさえもメスを入れることが大切なのです。

それは
ダラダラとしたマンネリ化した考えを改め
偏った食生活を改善し
悪しき交友関係を断ち切り
やめられないでいる…
日々の悪しき行動習慣を切り変えることなどが
その人の体質改善につながる
新らしい環境を作り上げることになるのです。

病に気づき
病気を治したいと思う人が
まず初めにしなければならないことは
今までの生活習慣や
その人が過ごしていた環境などを大きく変えることなのです。

「生活習慣病」と言われている成人病患者が
今までの食生活を変えず
日々の生活習慣も変えずに
病気を治療しようと言うことは虫のいい話ではないでしょうか。

また…
病気にならないようにするには
ストレスを溜めないことだと言われています。

ましてや
ガン患者には
「ストレスの蓄積」が何よりの病因だと言われています。

ストレスを溜めないためには
いままでの職場環境や生活環境を
根本から変えることが大切だといえます。

それには
家族とのコミュニケーションを円滑にする為の工夫をするとか
職場のレイアウトを変えてみるとか
今までのマンネリ化した環境を
変えてみることも必要だと思います。

いかにしてストレスを少くし
精神的に楽になれるかがポイントです。


平常心が健康を保つ


さらに
人を羨んだり…
恨んだり…
妬んだり…
呪ったり…することも
佛教医学の世界では慎むべきこととされています。

【人を呪わば穴二つ】と言う言葉があります。

それは
他人に対して
呪ったり…恨んだりのマイナスの意識を持っていることは
自分自身の肉体や精神面に対して
何よりも大きなストレスとなっていると言うのです。

怖い話ですが
深夜に藁人形などで呪いの儀式を行い
それによって相手が倒れたとしても
その相手の受けた痛手と同じ大きさの罰が
儀式を行った当人にもにも降りかかってくるということなのです。

いつまでも人を恨み続けず
早くその相手を許す気持ちを自分の中に育てることの方が
自分が早く健康になれると言うことを教えているのです。


病気の根本の原因は何か
 
病にかかった根本の原因を認識したうえで
その場限りの対策にならないように取り組むことが
何よりも大切なことなのではないでしょうか。

万一
病気になってしまったときにも
目の前に現れた病の現象を鎮めたり
覆い隠したり…
一時的に取り除いたりする対症療法にとどめず
その病が起きた根本的な原因を探り
その人を取り巻く環境がどういう状況にあるのか
また病気が再発しないようにする為には原因を把握して
その原因を断つことが大切なことだと考えます。

その中でも…
とかく見落としがちなのが
精神的なダメージによる健康障害で
周囲の人にとっては小さな問題でも
本人には
その悩み事が大きなストレスとなっている場合が多いので
特に注意が大切だと思います。


人間が病気になったとき…
会社が経営危機に陥ったとき…
何よりも大切なことは

自らが反省し…
「生活環境」を…見直し
自分の行動パターンを変える。

「職場環境」「経営環境」を見直し…
経営者の意識行動を改めること。

そうして発見された問題点を
根本から改善して行くことで
蘇ることが出来るようになる…
ということです。




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posted by 寛良 at 14:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ◇『医』の字源が語る経営の極意 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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