2017年10月01日

値上がりは高いところから、値下がりは低いところから

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値上がりは高いところから、値下がりは低いところから
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なるほど納得・・・・不動産!!……No.047   株式会社ありがとう・不動産
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 タイトルは、地価の話です。
 8月28日、茂木敏充経済財政・再生相が記者会見で「戦後2位の(57カ月間に及んだ)いざなぎ景気と並ぶ景気回復になった可能性が高い」との認識を示しました。こういうニュースが流れると、好景気の実感があまりなくても、いま持っている不動産の価格もあがるのではないかとお考えになる方もいらっしゃいますが、そう判断されるのは、早計かもしれません。なぜなら、タイトルのとおりだからです。

 以下は、地価公示の『東京圏の市区の住宅地の平均価格』(http://tochi.mlit.go.jp/kakaku/chikakouji-kakaku)の一部をグラフにしたものです。抜き出したのは、東京23区のうち、平成29年の前記平均価格の上位4区下位4区の20年間の推移です。上位4区は、千代田区、港区、中央区、渋谷区で下位4区は、練馬区、江戸川区、葛飾区、足立区です。過去20年間で地価に影響を与えた主な出来事のひとつは、平成20年のリーマンショックです。その翌年は軒並み住宅地の平均価格が下がっています。今回の景気回復の始まり、つまり景気の谷は平成24年11月とされており、上位4区も下位4区も例外なく平成25年は、前年比増になっています。ただ、景気の谷のあった平成24年から平成29年までの平均価格の伸びは、区によって大きく異なります。千代田区と港区が33%、中央区が44%、渋谷区が13%、練馬区が7%、江戸川区が6%、葛飾区が7%、足立区が3%となっています。同様に、平成10年に比べ、平成29年の平均価格がどれほど変化したかを比べると差がさらに開きます。千代田区が69%増、港区82%増、中央区34%増、渋谷区42%増、練馬区15%減、江戸川区22%減、葛飾区19%減、足立区13%減となっています。大幅に上昇した上位4区とは対照的に下位4区は、かなり下落したことになります。

 もちろん、これらの数字はすべて平均です。同じ区であっても、平均を上回る住宅地もあれば、平均を下回る住宅地もあります。それでも、タイトルにある傾向は以前からあり、東京においては、丸の内近辺、つまり千代田区周辺から値上がりが始まり、時計まわりに地価上昇が波及し、値下がりは逆に東側から始まって反時計回りに進むと言われています。これからは人口減少に伴い、土地の需要が減り、さらにこの傾向が顕著になると思われます。つまり、これから土地の価格が上がるのは、投資や投機マネーが流れ込む一帯、交通の便が良く人々の人気を集め続けるエリアなど、かなり地域が限定され、土地全体が値上がりすることは期待できません。


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posted by 寛良 at 12:00| 東京 🌁| Comment(0) | ■【RFCレポート】なるほど納得…不動産!! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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