2017年09月01日

終活にデジタルデータが万能ではない!

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リスクのクスリ
終活にデジタルデータが万能ではない!
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◆パソコンやスマートフォンと故人の気持ち!

 今やビジネスだけでなく日常生活の中における【パスワード】の存在は大きなものがある。
 あるとき、ベテランのFPの方が、当社が考案した『終活応援ノート(実用新案取得済み)』を「これからの時代に即してデジタル化してはどうだろうか…?」とその意思を尋ねられましたが、すかさずお断りしました。

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  自分の想いを書き綴る『終活応援ノート』は鉛筆の芯の先から伝わる微妙な波動を感じるものであって、カチカチとキーボードを叩いて想いを書き綴るべきものではないということなのです。人の身体には多くの記憶が小さな細胞の一つ一つに幾つもの記憶が残り、嬉しいこと、楽しいこと、癒やされたときのこと、安心したときのこと、感謝の涙を流したときのこと、慈愛の言葉を降りかけて戴いたときのこと、数え切れないほどの『喜怒哀楽』の感情をいただいたことなどは、キーボードで入力するような薄っぺらいものではないのです。

◆美しい心は懸命に書いた文字で語られた!

 最近、祖父を見送った青年が臨終を迎えたその日に間に合っ時のことをつぶさに語ってくれた。
 その青年は「いまわの際で人の唇から出る言葉は、ただ、ただ、『ありがとう』の言葉を繰り返すだけでした。」と。
 更に、その後の葬儀の後に見つかった祖父の書いた数冊の大学ノートを奪うように読みふける家族達は涙なしでは過ごせなかったという。

 乱れで読めないように文字も、ひらがなばかりの下りや、旧漢字の文字や誤字があったことも、残された家族達には、祖父が伝えたかった気持ちが熱いマグマのようになって、家族の一人一人に大きな連帯感を残してくれたというのです。
 その青年に『終活応援ノート』がデジタル化されたらどう感じるか?と聞いてみました。
 確かにパソコンで管理していてくれれば良かったと思うものは、名簿でしょうかねぇ〜と言うことでした。
 祖父の心の中の思いは、大学ノートで十分に伝わった…。まぎれもなく祖父の文字だった。誰が書いた(打ったか)か分からないパソコンで作成した文字よりも、もっともっと温もりを感じるものだった。
 多くの資産がある人は、遺された者達が争いにならないように事前に専門家に相談しておくことが重要であり、争いの元になるような相続財産は、事前に現金に換価して、分けやすくしておくことが被相続人の『終活』の大仕事です。
 財産は、ただ沢山遺せば良いというものではない。相続トラブルの種になっていることはないのか、専門家にチェックしてもらう寛大さを身につけよう。 


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【富 永  徹 也 氏 プロフィール】
一般社団法人 
  相続アドバンスト倶楽部   主宰 
JICA
  一 般社団法人相続診断協会パートナー
昭和45年−広島国税庁入局 平成16年-中京税務署・副所長 平成17年-大阪国税不服審判所副審判官 平成19年-大津税務署特別国税調査官 平成22年-堺税務署特別国税調査官 平成24年-退官 
  平成25年-富永てつ也税理士事務所設立 平成26年-一般社団法人相続アドバンスト倶楽部設立。 
 特別国税調査官としての実践を踏まえ、相続の現場から見える問題点をわかりやすく解説。特に相続専門家として資産家を守る「笑顔相続」の普及に努められています。


posted by 寛良 at 15:00| 東京 ☀| Comment(0) | ■【RFCレポート】リスクのクスリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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