2016年12月01日

子供に保険は必要か?

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子供に保険は必要か?
ファイナンシャルプランナー   山 口 晶 子
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 お子様の誕生を機会に保険に入っておきたいというご要望やそろそろ将来の学費の準備として学資保険を検討しているといったご相談は、お話が深刻な内容になることも少なく気持ちが和みます。
 今回は子供の為にどのような保険を準備すべきかについて考えてみます。

【教育資金の確保】

 子供の為の保険として先ず思い浮かぶのは保険会社が昔から扱っている学資保険でしょうか?これは貯蓄型の保険で、保険会社は保険料を運用することで自社の利益を上げ、金利も付与します。
 かつて金利が良かった時代にはこの学資保険も確かに有利な商品でした。しかしマイナス金利にまで突入した今の時代では保険会社の運用も難しくなっており、結果として学資保険は契約内容が有利な保険商品が見当たらないのが現状なのです。

 それでも教育費は将来必ず必要になるお金です。大雑把な見積もりではありますが、幼稚園から大学卒業まですべて公立であったとしても大凡1,000万円の教育費が必要と言われています。
 勿論、私立の学校であればこの金額は大きく膨らむことになります。

 ところで教育資金の確保を別の視点から捉えてみると、もし万が一にも一家の経済状況が困窮するような事態になれば、自ずと教育費つまり子供の将来にも多大な影響を及ぼすのではないでしょうか?
 その意味から教育資金を考えるとき、将来に予測される教育費の準備に加え、万が一にも一家が経済的に困窮しない備えについても考慮する必要があると言えるでしょう。

 そこでお勧めする解決策の1つとして一家を支える大黒柱である親御さんが貯蓄性の高い保険に加入し、その返戻金を将来のお子様の学費に充てるという方法があります。これならば教育資金の積み立てに加え、不測の事態への備えにもなりますので上手なお金の使い方として一考の価値があると思います。

【お子様自身に保険は必要?】

 将来の教育資金については、前述のとおり親御さんが保険に加入した方が一家の収入を安定させる意味から合理性があるのですが、それではお子様自身に保険は必要ないのでしょうか?
 保険がそもそも不測の事態への経済的な備えであることを考えれば、お子様の保険としては「入院保険」を検討してもいいかも知れません。統計上では子供の入院率は低いのですが、意外と病気やケガで入院することは珍しくないと私は感じています。

 ところで子供の医療費には各自治体により条件に多少の違いはあるものの「医療費助成制度」があります。とは言え、実際にお子様の医療保険に加入する方も少なくはなく、その中で一定の割合で保険に入っていたのが不幸中の幸いという状況に至っているとの現実もあるのです。

 私は無駄な支出は省くべきと考えますが、お子様自身の保険加入の必要性については、最後は子供の個性や親の価値観で判断するしかないと思っており、結局のところ正解はないと言わざるを得ません。

 いよいよ寒い日が続く季節です。大人は忙しくても、子供達にとって冬休みは楽しみが多いですね。笑顔で健やかに育ってくれるよう願うばかりです。


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【山口 晶子さん・プロフィール】

山口先生2.jpg

 横浜市在住。ファイナンシャル・プランナー(AFP)株式会社RKコンサルティング 所属。 
日本FP協会会員。神奈川県ファイナンシャルプランナーズ協同組合正会員
ライフプラン、保険、年金相談の他、セミナーでの講師も務める。


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