2015年12月01日

お年玉は子供の金銭感覚を養う機会です

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お年玉は子供の金銭感覚を養う機会です
ファイナンシャルプランナー   山 口 晶 子
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 一年が過ぎるのは早いもので、このコラムを皆さんが目にする頃には、もうすっかり年の瀬だと思います。年末年始はクリスマスやお正月など複数の行事があり、子供達には楽しみの多い時季なのですが、大人はその支度に追われ、忙しさと同時にいろいろと出費がかさむ時でもあります。今回はその中から「お年玉」について書いてみました。

【お年玉の由来】
 お年玉の歴史は古くその由来も諸説あるようなのですが、そもそもはお正月にお迎えし祭る歳神様により、新たな魂が込められたお供え物の「お餅」を、家長がお年玉として家族に分け与えたということです。それが現代では形を変え、大人から子供へお金を与えることが一般的になりましたが、これは戦後の高度経済成長期あたりからだそうで、私達が知るお年玉は比較的新しい風習とのことです。

【今時のお年玉事情】
 それでは気になる最近のお年玉相場について見てみましょう。お年玉の金額については、教育方針や様々なご家庭の事情によりますので、一概に多い少ないは言えません。でもお子様にとってはお節料理や伝統あるお正月の遊びよりも一大関心事ではないでしょうか。
 下記資料はあくまでも参考に過ぎませんが、小学校に上がるまでは1,000〜2,000円。小学生は3,000円。中学生、高校生は5,000円。大学生は10,000円。この辺りが今の相場と読み取ることができます。

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出典:All about Japan読者アンケート

【お年玉の使途】
 次にお年玉の使い道についてはどうでしょう。2013年 小学生を対象とした学研教育総合研究所の調査では男の子、女の子ともに使い道の一位は「貯金」であり、堅実なことがうかがえます。しかしこのデータは複数回答ですので、欲しいものを買って残りを貯金する子供が多いのではないかとも推測できます。
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出典:小学生の日常生活に関する調査 学研教育総合研究所

【お年玉は子供の金銭感覚を養う機会】
 ところで皆さんは子供の頃、ご自身のお年玉の使い道はいかがでしたか?お年玉は子供達にとって一年間で最も大きな収入であることが多く、いくらを得てそのお金をどう使うのかは、子供の金銭感覚を知るいい機会かも知れません。また同時に、お子様の金銭教育の好機にもなり得ると思うのです。
 私は子供のうちに身に付いた金銭感覚は将来のお金の使い方にも影響があると考えています。もちろんお金は「使うため」にあるのですから、堅実に貯金をすることだけが正解ではないでしょう。それでも、ただ「欲しい」という理由だけで無駄遣いをしてしまう事のないように、一度立ち止まって「必要なものなのか」を考える習慣は大切です。お金を稼ぐ大変さを知るのは将来のこととしても、目標の金額まで我慢や工夫をしたり、お金の価値を実感したりと、子供であっても学べることはあるはずです。

 そう言えば、元来お年玉には子供の健康や成長を願う気持ちが込められていました。時を経て「お餅」が「お金」に代わっても、お子様の成長に役立つよう大切に使わせたいものですね。

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【山口 晶子さん・プロフィール】
山口先生2.jpg


 横浜市在住。ファイナンシャル・プランナー(AFP)株式会社RKコンサルティング 所属。 
日本FP協会会員。神奈川県ファイナンシャルプランナーズ協同組合正会員
ライフプラン、保険、年金相談の他、セミナーでの講師も務める。

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