2015年06月01日

がんは身近な病気です

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がんは身近な病気です
ファイナンシャルプランナー   山 口 晶 子
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 今日、私達にとって癌が未だ恐ろしい病である事は紛れもない事実です。そして「日本人の2人に1人は癌に罹り、3人に1人が癌で死亡する」との統計から、生命保険会社は「がん保険」への加入を勧めてきます。
 しかし一方では「がん保険」は不要であると唱える人もいます。今回は日本人の死因として最も多い癌という病気についてファイナンシャル・プランナーの視点からお話し致します。

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【がんの発症傾向】
 先ずは独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター発表の「がん統計」をご覧ください。がん保険は治療を目的としていますので死亡率ではなく発症率に着目します。
   
 いずれも年齢別のがん発症に関する統計です。
 ここから読み取れる事は、・高齢者に多い病である・30歳を過ぎた頃から徐々に増えていく・男性は高齢になるに連れて顕著に増加する・部位別では女性特有のがんの割合が若い程に多くを占めている等々でしょうか。

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【がん治療は負担が大きい】
 医療費が高額になってしまった場合に「高額療養費制度」という健康保険の制度が利用できる事をご存知の方もいらっしゃると思います。高額療養費制度とは病院や薬局で支払う保険診療による医療費が高額になっても、所得や年齢に応じ自己負担額に上限がある制度です。この制度や、傷病手当、統計上がんは高齢者に多い事などを理由として「がん保険」は不要との主張も存在します。
 しかし私は仕事柄、がんを過去に経験された人、治療を行っている人、がんの不安を抱えている人、家族ががんで苦しんでいる人、と様々な方々とお話しする機会があるのですが、「がんを患うと治療にはお金も体力も時間も必要になり、看病する家族も巻き込み、身体的、精神的、経済的に負担は想像以上大きい」との実感を持つに至っています。
 具体例を挙げるなら、高額療養費制度の自己負担限度額の上限金額を長期に渡り支払っている場合が多い事、ご本人や看病する家族の収入の減少、健康保険適用外の治療費、治療のための食事、差額ベッド代、本人や家族の通院費、等々です。又、過去に本人や家族が癌を経験した人ほど「がん保険」を有用と考えている傾向にある事や、がんの診断を受けたとの辛い連絡を頂いた際に「まだ若いのに」と驚く事が少なくない事も付け加えておきます。

【がん保険は念の為の重要な備え】
 残念ながら癌が身近な病気である事は現実であり、病はいつ我が身に降りかかるか分かりません。一方、癌とは生涯無縁な方もいるので、「がん保険」の要不要に正答は無く自己責任において判断するしかないのですが、私は仕事の経験と価値観からそれでも「がん保険」をお勧めする場合が多いのです。一度きりの人生に念の為の備えこそ、人生設計の重要な一部であると私は考えています。
 最後にこれは私個人の人生観なのですが、人生には「想像を超える事」「思いがけない事」は少なからず起こるものだと思うのです。皆さんもご自身の過去の出来事を振り返ると大小や多少、良し悪しも様々に色々な事件があったのではないでしょうか?そしてこの先の未来にもきっと良くも悪くも「想像を超える事」や「思いがけない事」は起きていくと思うのです。そう考えると希望も不安も膨らんできませんか?人生は、将来の希望や期待、そして安心は大き目に、不安は小さ目にありたいものですね。

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【山口 晶子さん・プロフィール】

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 横浜市在住。ファイナンシャル・プランナー(AFP)株式会社RKコンサルティング 所属。 
日本FP協会会員。神奈川県ファイナンシャルプランナーズ協同組合正会員
ライフプラン、保険、年金相談の他、セミナーでの講師も務める。

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