2015年03月01日

リスク・カウンセラー奮闘記−130

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リスク・カウンセラー奮闘記−130
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●父親が認知症に…、経済が一転し生活保護に…

 一昨年の暮れまでは元気に仕事をしていた父親だったが、昨年3月に自動車事故で入院して以来、退院した後も家庭内での物忘れトラブルや会社においても大切な約束を忘れたり、書類を捨てたり異常な言動が多くなっていました。
 支離滅裂で異常な症状が激しくなり、金融機関や取引先からも父親の異常を具体的に指摘をされるようになってきた。
 息子が病院へ連れて行きアルツハイマー病の進行度を診断する「SPECT検査」をして貰うことができ、医師から診断の結果を聴いて驚くことに。一日も早く入院させなければならないほどの状況であることを知りました。
  そういえば、通信販売で使いもしないものを次々に購入するばかりか、行きつけの店やデパートに行くとお馴染みさんとして大切に扱ってくれるからなのか、気がつけば預金通帳から数百万円がカード払いで引き落としとなっていて、残高はほとんど残っていませんでした。
 その頃から、税金の督促状や水道光熱費の支払催告書が毎月のように送達されてくる。病気で働けない障害者の息子は福祉事務所に助けを求めに相談に行くことで、ようやく福祉(生活保護)の認定を受けられることになり、福祉事務所の手配によって認知症の父親もようやく入院することができました。当面の入院治療費と生活費は国が建て替えてくれるシステムがあるのだということです。もちろん、働けない障害の身の息子も障害者として手当を受けることができ、関係者は安堵することができました。
 父親には預貯金はゼロであっても、都内の一等地に40坪ほどの古い一戸建ての家がある。福祉事務所で、父親に後見人がつき、管理財産等を換価した後の現金の中から国に返還するという制度があることの説明を受け、制度の適用を受けることができました。
 福祉事務所では一日でも早く「成年後見人」をつけてほしいという立場にあり、後見人により不動産を売却して立替金の精算をして欲しいという様子でしたので、司法書士に『真正なる相続人』の調査をしていただく手配が整ったのです。

●認知症の父親が亡くなり、相続登記を…

 知り合いの司法書士に財務事情を話し、最低限の費用で後見人の申立をお願いしている最中に、認知症の父親が亡くなられました。
 葬儀も福祉事務所のお世話になって火葬場を手配していただき、息子とその友人と私の3人だけでした。私は常時数珠と経本を持ち歩いている。 『南無妙法蓮華経』とお題目を唱え、開経偈や方便品、寿量品など、慣れない読経でしたが、残された障害者の息子の将来を見守ってあげて欲しいという想いで唱えたひと時でした。
 一緒に遺骨を拾い息子が住むマンションの部屋に祀ることにした。途中、最低限必要な仏具と仏花を購入しお焼香の運びとなった。
 父親の後見人をお願いしていた司法書士には引き続き相続登記の手続きを依頼することになり、第二のステージに展開してゆきます。
 これから約6ヶ月で不動産を換価して未払租税や、国が建て替えていた入院費や生活保護手当などの債務を返還しなければなりません。(生活保護法 第63条)
 第一段階は四十九日の納骨ができるかどうかです。また、父親が住んでいた自宅に足の踏み場もないほど溜められた残置物を片付け、建物の解体処理をすることです。
 建物の中はウツの人に共通する典型的な散らかりようなのですが、残された息子と2人で、形見となる品を片付けたり、換価できる物を隈無く調べることにしています。
 これからも、息子が自立できるまで、寄り添い支援していくことになります。

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