◆『未必の故意』を考える…
問題提起のコーナーです。
みなさんも…一緒に考えてみてください。
相次ぐ大手企業の不祥事。
不祥事は…人災です。
人災と云うことは…『未必の故意』によって…
起きるべくして起きた不祥事です。
地球の自然に対して
思うがままに手を入れ…環境を変えているのは人間です。
人間の身勝手な考え方…行動が…
人災を招く原因を創り出しているのです。
ほんの少しぐらいなら…
たいした影響はないだろう…たぶん…。
そして…
それを見ていた誰かが…同じように真似る…
やがて…
周囲の人間達は…それが常識となって…
全く違和感を感じなくなる。
「赤信号 みんなで渡れば 怖くない」
市町村長のお役人達が…みんなで協力し合って…
何十年もの間「裏金」づくりをしてきたという。
これはれっきとした犯罪だが…罰せられる者はいない。
何故だ…。
お酒を飲んで運転しているドライバーが
自動車事故を起こして…
相手が死亡してしまったら…
これは…「未必の故意」で犯罪となる。
混乱してしまうことだらけ…。
一緒に考えてみませんか…。
「未必の故意」に関わる言葉を…「広辞苑」より引用してみました。
【未必の故意】とは…行為者が、罪となる事実の発生を積極的に意図・希望したわけではないが、自己の行為から、ある事実が発生するかもしれないと思いながら、発生しても仕方がないと認めて、行為する心理状態。故意の一種。(広辞苑による)
【故意】とは…ことさらにたくらむこと。心あってすること。自己の行為が一定の結果を生ずることを認識して或る行為をした場合の心理状態。犯意。(広辞苑による)
【過失】とは…あやまち。しくじり。法律では、注意を欠いて結果の発生を予見しないこと。(広辞苑による)
【認識】とは…
@知識とほぼ同じ意味。知識が主として知り得た成果を指すのに対して、認識は知る作用および成果の両者を指すことが多い。A物事を見定め、その意味を理解すること。「時局をーすること」「ーが足りない」(広辞苑による)
【認識ある過失】とは…行為者が、違法な結果の発生する可能性を認識したにもかかわらず、最終的には結果の発生を避けられると考えて行為し、結果を成立させた場合の過失。衝突の危険を知りながら自己の技能を過信した運転手の過失の類。(広辞苑による)
【認識なき過失】とは…結果発生の認識なしに行為し、結果を発生させた場合の過失。普通の過失はこれにあたる。(広辞苑による)
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★