2006年10月02日

『医』の字源が語る健康(経営)の極意−E



『医』の字源が語る健康(経営)の極意−E




5.天・地・人の響きと調和
  人々の気の流れが自然の力に響き合う


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◇巫(ブ、ム、みこ、かんなぎ)
・从と工の組み合わせ。
・舞を以ておろしを為す者を表す。
・天、地、人の響きの中に身体をあずけること。
・天空の気(陽気・吸気)は天の気となり精に生命維持の力を与え元気(真気)になる。
・地の気は(食物)は、営、衛、気、血、精、津液に変化したもので、貯蔵あるいは全身に周流、分布して栄養を身体の各部に補給する。
・大自然の中に身を委ね、天地の波動に合わせることが健康の秘訣。

◇从(ジュウ、したがう、)
・會意。人の字を二つ合わせた字。類を以て同心合體相ともにし随うこと。
・男(陽)女(陰)の響き合い。陰陽の気の流れや働きを表す。
・人と人との交流を表す。

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◆「天」・「地」・「人」の調和とはなんだろう


「巫」の文字の…
上の「一」が…「天」
下の「一」が…「地」
縦の「|」が…「天」と「地」を結びつけるものとなっていますが
「天」と「地」の響き合いをしている
「人」がその響き合い引き出しているとも受け止められます。

仏教医学の宇宙観はとてつもなく大きく
大宇宙の中にある地球と
そこに生かされている私たち人類は
宇宙の脈動ともいえる
「星の揺らぎ」に身を委ねることが
大切なことだと言われています。

「気」には…
人が生まれた時に…
親から受け継いだ生命力の「先天の気」と
生まれてから…
人がその生命活動の中から
自ら作り出す「後天の気」(「天の気」・「地の気」)があります。

清浄な空気を「天の気」として
循環器に取り込み生命を維持し
大地から生まれる…
穀物、野菜、果実、魚介類などの食物を「地の気」として
消化器系で同様に生命維持に必要なものとして摂取しています。

まさに
人間が生まれながらに持つ「気」を
「天の気」と「地の気」とに響き合わせているのです。



◆「天の気」と循環器


「天の気」を体内に取り入れるのは
言うまでもなく肺がそれを行っています。

肺の中には…
小さな肺胞がびっしりと…
なんと…7億5千万個もあります。

その一つの大きさは0.1_ですが、
それを全部広げると
身体の表面積の30〜40倍(テニスコートの約3分の1)
になるといわれています。

呼吸は…
一般的には安静時には15回〜25回/分ですが
1回に約0.5g
1日に9.5キロg
一生では約2億gになるのです。

その中から…
空気中の20%という酸素を体内に取り入れているのです。



◆「地の気」と消化器


「地の気」を体内に取り入れるのは、
言うまでもなく消化器系です。

人間は…
「先天の気」によって成長、発育し
日々の生活をしているのですが
水穀という飲食物を
体内にまず受け止める腑としてあるのが「胃」です。

この「胃」は可成り大きく、
沢山の水穀を蓄えられるので…「水穀の海」ともよばれています。

胃の外側のカーブを大彎といい…42〜49a、
内側の小彎が…13〜15a
容積2〜2.5gあります。

1日に
約1.5g分泌される唾液の中にある
炭水化物を消化する酵素プチアリンと
胃の中で1日2.5g分泌される胃液によって
5〜6時間をかけて消化作用を行っているのです。

そして
直径が4a、長さ6.5b、
総面積は体表面積の200倍に当たる
300u(テニスコート1.5枚分)の小腸を通過する際に
「地の気」を体内に取り入れ、
大腸で水分を抜き取り固形化して体外に排出しているのです。



◆地球の揺らぎと人体の生命周期


およそ38億年前、地球ができたての頃
高温だった地球の表面が徐々に冷えて
大気中の水蒸気が雨となって降り注ぎ
低いところにたまってできたのが現在の海だと言われています。

その雨が大地に降り
土や岩石とその中に含まれる様々の成分が
海に流れ出して行ったと考えられているようです。

その頃の海水は今の数倍の水の量があり、
現在よりはるかに塩分濃度が低かったと言われ、
その時の塩分濃度は、
およそ0.9%(現在は3%)であったと科学的にも検証されているようです。

また…
私たち人間の血液中(体液)の塩分濃度は
およそ0.9%であるということは
私たちの先祖が…
海から生まれ出たと言われる所以がわかるような気がします。

そして
海水の中には様々な物質が溶け込んでいると言われています。

中でも多いのは
塩素、ナトリウム、マグネシユウム、カルシウム、カリウム、炭素、臭素
の8要素ですが…
そのほかにも様々な成分が含まれ、
ミネラルの宝庫とも言われています。

偶然なのでしょうか…
子宮の中の「羊水」に含まれるミネラル成分は
海水中の成分(塩化ナトリウウムの含有量は羊水の方がはるかに薄い)と
同じだと言われていますし
人体が常に健康体であるために求められているミネラル成分のバランスも
ほとんど海水と同様のバランス状態になっているとき
であると言われています。

海の幸から得られるミネラル分の摂取も、
山の幸からのミネラル分の摂取も、
地球というかけがえのない星から得られる
「地の気」の恵みと言えるのでしょう。


もう一つ
こんな事も分かっています。

それはやはり海に関連する大切な事実です。
私たちは
砂浜に行き大海原と対面していると
何故かとても心地よくなり
心が安らぐ体験をしたことはないでしょうか。

そこには
一定のリズム周期で
寄せては返す波の動きがあることに気がつきませんか。

それは太陽と月との力による(陰・陽)地球の揺らぎ
そのものだと言われています。

そして
それは1分間に約18回の周期であり、
人間の安定した呼吸をしているときの
呼吸数と近似していると言われます。 

さて
その18の数字から思わぬ偶然が発見できたのです。

キーワードは「9」という数字です。


「9」と言う数字は
陰陽説のおいて陰中の陰
陽中の陽の最大数を表しています。

前述の大漢和辞典には、
「九」=数の極まり。
数のおわり。数の多いこと。周易の陽数。
・・・・と記されています。

波が押し寄せる力を陽の「9」とし、
波が引く時を陰の「9」とするならば・・・・
「9」に陰・陽の「2」を掛けて・・・・

◇ 9×2=18・・・・1分間の呼吸数、1分間の波の周期
◇18×2=36・・・・平均体温
◇36×2=72・・・・平均脈拍・血圧の下限の数値
◇72×2=144・・・血圧の上限の数値
◇144×2=288・・受精して出産までの日数(月齢で数える十月十日)

◇365・・・・鍼灸医術でいう人体のツボの数



これは、単なる偶然なのでしょうか。

地球で生活している我々が、
地球の揺らぎと同じ波動で共振している場合が
何よりも自然体に近い状態であり
そうなった時が一番心が安らぐと言われています。

この数字からも
大自然の揺らぎと
人間の営みを切り離すことができないように思います。



◆「从」は人が人を支えるカウンセリングと見たり…
 

「巫」の中にある「从」は、
文字通り「人」の字が2つ並んでいます。

これは人は一人では生きてゆけない、
人が人と関わり合ってこそ
心が癒されることと説いているのではないでしょうか。

古くは巫が病を治す人でありましたが、
仏教医学の到来によって僧侶もそれに加わりました。

病にかからないようにする為には
いつも心が癒されている状態にしておくことが大切です。

昔から
庶民は悩み事があれば巫さんやお坊さんの処に行き
悩み事を聴いてもらったりしていました。

これは
現代では「カウンセリング・ルーム」に行くということに
置き換えられるのではないでしょうか。

現代の医療では
外科医、内科医、精神科医などと細分化されしまっているので、
患者はその症状ごとに
それぞれの専門家医の処に行かなければならないのですが
昔は
「巫」や「僧侶」が
その患者「心・身」の症状に対して
カウンセリングを含む総合的な見地で看て治療をしていたのでしょう。



◆陰陽二元説と男女の営み


「巫」の中にある「从」の文字には…
「合うこと」の意味と
「類を以て同心合體相ともにし随う」の記述がありますが
わかりやすく言えば…
男(陽)女(陰)の響き合いを示す文字であると考えられます。

また…
人々(男、女)がお互いに気を
交換しながら生活していく様をも意味しています。

東洋医学で言う
「神・気・精」の生成作用と
陰陽のバランスもこの文字に隠されているように思います。

古くから仏教の世界では…
陰陽二元をもって「宇宙万物生成変化」を割り切ったものですから
女と男の陰陽合体の境地にかなうものであると言っているのです。

また
気功の世界においては…
二人気功としての
「セックス」が議論の対象ともなっているようですが

【「天地間のあらゆる動きには必ず陰と陽がある。
陽は陰を得て変化し…陰は陽を得て通じる。
陰と陽は互いに求め合って物事が進む。」】
というのは十分に納得できる言葉です。

陰陽のバランスを整えるためにもセックスが大切だというのである。

儒教も道教も
「自然崇拝と祖先崇拝」を原理にしていますが
気による房中術もそうした
自然と先祖を崇拝しつつ男女それぞれの健康バランスを維持するために
「性」と「生殖」の分離を考えが根強く今日まで伝えられているのです。

1974年に見つかった
「馬王堆」の古墳から見つかった竹簡の書「養生の方」には
房中術が記されていたとのことです。

中国ではその他にも
「素女経」「玉房秘訣」などの房中術が陰陽による
健康の書として書かれているが
日本においても平安時代の宮中の医師
丹波康頼が「医心房」に編纂している。

それらには…
陰陽和合の秘訣は「多く御して少なく漏らす」とあるのは
頷けるような簡潔な言葉でもありますが
男女がお互いにいたわり合うことの大切さも含まれているように感じます。





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posted by 寛良 at 19:33| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ◇『医』の字源が語る経営の極意 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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