皆さんは貯蓄を増やすことと楽しく消費すること、どちらが好きですか?政府は景気回復に力を注いでいますが、個人消費の拡大は思うように実現していない様子です。その原因は様々指摘されてはいますが、将来への不安から消費よりも貯蓄に関心が向く傾向が強いのではないでしょうか。
しかし現在は低金利の時代です。銀行預金では利息でお金を殖やすよりも、手数料がかさむばかりですね。そこで今回は低金利の時世における「お金の運用」について記しました。
◆資産運用の選択肢
さてマイナス金利が開始され約一年が経過しました。このマイナス金利には賛否がありますが、私は少なくとも当面は低金利政策が続くと予想しています。
主な理由として、
(1)今後も増税を定期的に繰り返す可能性が高 く、景気対策として消費喚起を促していく 必要があること
(2)個人消費低迷の原因が少子高齢化や格差社会が 進む将来への不安から貯蓄を重視する意識にあ るなら、直ぐには改善が困難であること
(3)現在、政府は大きな負債を抱えているが、金利 の上昇は国債の利払い費の増加に繋がること、 などが挙げられ、金利を大きく上げる程の景気 回復はあまり現実的ではないと考えています。
しかし、それでも運用には効率を望みたいですね。それなら外貨を活用した運用も有効ですし、更に一歩踏み込んで投資に目を向けることも選択肢の1つではないでしょうか。
勿論、短期間の価格変動から差益を求める投機行為を指しているのではありません。投機は難易度が高く知識や経験を必要としますので余剰資金で取り組むべきでしょう。
それと比較して長期的な投資は取っ付き易く、その仕組みと上手に付き合っていく方法を理解すれば難しいことはないのです。
◆投資の基本策 その1
「毎月一定額をコツコツ運用商品に回す」
先ず運用方法としては毎月一定額を投資する方法が基本です。運用商品は値動きがありますから毎月当然に金額が変化します。
物を買うなら値段の安い時に買いたいのが人情ですが、バーゲンセールとは違い広告でその時期をお知らせしてくれたりはしません。
社会の動き、国際情勢、政治など色々な要因が複雑に絡みその時の値動きに関係してきます。
実のところ、少しでも有利な取引にこだわり過ぎて値動きに翻弄されてしまう方も多いのですが、今後の推移の予測は専門家でも難しいのが現実でしょう。
そこで相場の値動きを追い掛けるのではなく、毎月一定額をコツコツと投資に充てる方法がお勧めなのです。
毎月の投資額が一定なら安価の時ほどたくさん買うことになりますので、ドルコスト平均法を活かし平均取得単価を引き下げる効果があります。
そして後に価格が高騰した時点で多額の利益を生み出す仕組みです。
この方法を「るいとう(累積投資)」と言い、取り組みやすく少額からも始められます。
この続きは次回としますが、初めての投資でもリスクを抑え無理なく取り組めるよう基本的な事柄を綴るよう心掛けています。
もし興味が湧いたなら、ご自身の将来のために投資を検討してみてはいかがでしょうか?