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リスク・カウンセラー奮闘記−150
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リスク・カウンセラー奮闘記−150
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●人に裏切られ“どん底気分”に陥ったとき…
日本には約410万件の事業所があり、その内、会社などの法人企業数は約170万社、個人事業主は240万社だと言われています。
特に最近の傾向としてフリーランスの形態で事業をしている人も多く、必ずしも事業が順調だとは言えない場合が多いと思います。
自営業者の場合、事業不振が続いて売上が上がらず家庭経済に影響して生活苦となり、返済の当てもないまま借入を繰り返し、やがて多重債務者となる。危険なのは気がついたら『うつ症』の状態になっていたような場合だ。ウツ状態が長引いていると内在していた『自殺願望』が大きく台頭し、あってはならない状態に陥るのだ。
経済状態の困窮は、事業の売上不振によるものばかりではない。取引先からの支払が大きく滞った場合や、深く信頼していた社員に主要取引先をもって行かれる裏切りに・・・・。
「何とか飛躍したい…」と頼れそうな人を見つけてその懐に飛び込み、やがて目的が達成してしまうと些細なことに言いがかりをつけてそれをキッカケにして離別していく。我が道を行くという利己的な伊達男のことは、十数年経った今でも悪い噂が聞こえてくる。
繰り返し裏切りを受けて、人生に疲れたな・・・・、と思ったとき『自分はどん底だ!』『死にたい・・・・』『消えたい・・・・』と考えてしまうのもムリはないでしょう。人生で一番疲れを感じるのは裏切りを受けたときではないだろうか。
●“死にたい”は“生きたい”の感情の裏返し
死にたいと思う感情が生まれることは、誰にも一度はあることで、人間らしい感情だといえるものだと思います。「死にたい」と思う感情は「生きたい」と思う感情の裏返しだと心理学の専門家が言っていましたが、負の感情は早く払拭したいものです。
このような「負の感情」が次々と湧き出てしまうようなときは、やりきれない人間関係に疲れた状態であることに違いありません。
なぜか、昨日まで良い関係だと思っていた人がひょんなことがきっかけでギクシャクとした関係になってしまうことは、相手のことに対しての想いが大きいほど悲しみと苦しみを感じることになります。
信頼している人から裏切りを受けたときに、自分の存在を消したいと思うのは、「自分らしく生きたい!」という強い気持ちがあるからなのでしょう。
●《自己認証》で復活。そして《ご縁》に感謝。
裏切る人がいれば、面倒見の良い貴方を認めて応援してくれる人もいることでしょう。
いつか…、どこかで…、頑張っている貴方の行動を見ていてくれています。それは誰かに認められているということで、誰しも嬉しい事です。
でも、もっと貴方が自分で自分自身の行動や成果を認めてあげることも良いのではないでしょうか。つまり《自己承認》をすることなのです。
面倒見の良いあなたは、責任感が強く、病気もせずいつも笑顔で元気に仕事に頑張っている…そんな自分に対して、思いっきり褒めてあげては如何でしょう。
このようにして、自分で自分を褒める行動のことを《アファメーション》といい、言うなれば“自己暗示”によってプラス思考のスパイラルをつくることになるから効果があるのです。
プラス思考を繰り返していると、プラス思考で行動する人との《ご縁》が出来るようになり、そして次々にその《ご縁の輪》が繋がって行きます。
自分の人脈を他人に繋ぎたがらない人の中には、ときどき利己的(?)な面が潜んでいたり、人から繋いでいただいた《縁》に感謝するような人は利他的な人で、周囲の人々から慕われ、人望が篤いように思います。人は一人では生きていけないのだから、良縁に感謝して大切にしたいものだ。
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