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リスク・カウンセラー奮闘記−148
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リスク・カウンセラー奮闘記−148
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●「連帯保証人」のまま離婚、その後自宅を購入…
いまから15年前のこと。前夫の経営する会社の事業資金として1500万円を借り入れすることになり、当時、事業を手伝っていた妻のB子(当時25歳)さんはその連帯保証人になってしまった。
事業は順調に展開するとともに社長は有頂天になり妻や幹部社員が節約するよう具申しても耳を傾けず、横暴さが増すばかりでした。
様々な場面で夫婦は対立し家庭生活は荒み、子供もいないこともあったので妻は離婚を決断した。 幸いにも事業は順調でもあり、1,500万円の借入保証人のことは夫の責任で完済すると誓約書をもらって別れた。
夫の事業が順調でありさえすれば直ぐに返済できる金額。郷里の北海道に戻り、姓も旧姓に戻し母娘の生活が始まり地元で就職活動をはじめる。
郷里に戻ってから13年。いつの間にか40代になり今では経理業務のベテランとしての責任ある職位を得て、引き締まる思いでコツコツと働き老後に備えて堅実に貯蓄を続けていた。
母と住む老朽化した住居を建て替えることになり、B子さんの手持ち資金と1,000万円の住宅ローンで・・・・。半年後に新居が建ち上がった。
母の喜ぶ顔を見て、本当に良かった…とB子さんは、ますます働く意欲が湧いて来たと回顧する。
●元亭の会社が倒産、借入金の保証債務の請求が…
幸いにもお母様もB子さんも大病を患うことなく、今日まで健康に過ごすことが出来た。友人も出来た。
自分のための「輝く終活」の生きがいも見つかった。朝の目覚めが爽やだ。充実した毎日が朝陽と共にやってくる…と、時を刻む音を感じていた。
ある土曜日の朝、郵便配達員から書留の封書を受け取った。開封してみると差出人は東京の元亭の会社の近くの金融機関からで、連帯保証人に対する保証債務の『催告書』だった。
倒産した会社の借入金残高は、自分が保証人となった金額からわずか100万円少なくなってはいるが延滞利息が加算されて、むしろ15年前に借りた当時の1500万円を超えていた。
元亭に電話をするも連絡がとれない。何があっても自分が責任をもって返済すると書類まで書いたではないか。
金融機関に電話をして経緯を確かめたが、債権管理の部門なので窓口担当者は事務的に回答をするだけだ。
返済に応じなければ、自宅の不動産か、預貯金か、給料を差し押さえることになるとのこと。
自宅の住宅ローンの返済も始まったばかりなのに、更に、連帯保証人として保証債務1,500万円を返済しろと言われたって、そんな資金は自分には持ち合わせがない。
債権は信用保証協会に移ることになった。地元の支店に赴き、これからは分割で返済することを交渉しなければ…。
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子育てパパが企業にワクワク旋風を巻きおこす話!