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リスクのクスリ
ノルマを背負った人のアドバイスを信じるか
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◆その契約内容、「リスク」は伴わないのか?
一般的な話として日本では性善説によることが多く、契約をするに当たって「万一の時…」などと悪い話を引き合いに出すのはあまり好まれていません。しかし、一方では、悪い話ができるのは契約書にサインする前でなければできませんし、サインの前に契約内容におけるリスクについて合意ができないのなら話は壊れますが、むしろ新たな条件で合意できる契約相手を探すという選択肢がより懸命な考え方だとも言えます。
海外の企業との契約については社会通念として性悪説が主流だと言われています。日本でも法律家に相談して契約書の推敲をお願いすると、やはり性悪説が根底にあるようです。
特に、契約書には記載されていない不利な事態が発生したとき、相手方の事業の方向性や、改善に向け相互に検討を重ね、紆余曲折の過程を経て問題を整理し合意点を見つけなければなりません。
弁護士に相談すると、あらゆる場面を想定した契約書の内容となり、かなりの長文になることがなるのは仕方ないことなのです。
契約には何らかのリスクが潜在していることを把握していないと大変な目に遭うことになります。企業における契約上のリスクには『会計上のリスク』『業務上のリスク』『法規制などに対するリスク』が考えられるようですが、多くは業務上のトラブルや、法律規制による時間経過と共に変容する諸条件にどのように対応できるかが大きな問題となるのではないだろうか。
契約書の中に想定外のことが起きたからと大慌てをしたケースはよくあることですが、弁護士にそれを言うと、あらゆることを想定して契約書を見直すことが弁護士の姿勢のようです。
◆何かに追われている者の…危うい言動?
ある公認会計士から学ばせていただいた言葉に『あなたは、ノルマを背負った人間のアドバイスを100%信じてはならない』というものだった。「ノルマを背負った人間」とはどんな人間なのかを考えてみたが、売上高のノルマによって厳しい上司や経済的に評価されている人のことかとも思ったのですが、社会からは見えない「黒い世界(反社会的勢力)」から脅されているような人間もいるのかも知れません。たとえ人を騙してでも、脅されている自分の立場を楽にしたいと考える者は、目の前にいる人を裏切ったり騙したりすることに配慮はないのかも知れません。
昔、両親から言われていた言葉に『社会的に捨てるものがない人間には気をつけなさい』と…、社会的に捨て鉢になっている者と接するときには注意をしろと言うことだった。
自分も、捨て鉢になったつもりでがむしゃらに頑張ってきた過去もあり、少々後ろめたい気持ちもありますが、亡くなった両親の言葉を噛みしめて、正直に真面目に生きていかなければと思う次第です。
◆心から「ありがとう」という言葉で結ばれたい…
人から、どんな仕事をしたいかと問われたときには契約の相手から、心から『ありがとう』の言葉で結ばれるような状況であり続けたいと思っていますが、それには健康な心と身体に、少々のお金と、信じ合える家族と友人がいることによって、人を裏切ったり、騙したりしない真っ当な人生が過ごせるものと考えているのですが、いつも暖かい心で人に尽くせる自分を失わないことは、かなりの覚悟が必要なことでしょう。
人は、嘘のない自分を貫き通すのは、決して簡単なことではないが、一秒でも長くそうしていたい。
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posted by 寛良 at 15:00| 東京 ☁|
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■【RFCレポート】リスクのクスリ
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