**************************************************
リスク・カウンセラー奮闘記−129
**************************************************
リスク・カウンセラー奮闘記−129
**************************************************
●北風型の交渉術より太陽型の交渉法が勝る…
ビジネスや日常生活の中ではさまざまな状況の交渉ごとが行われており、大きなトラブルも穏やかな話し合いで解決させてしまう人もあれば、いつまでもダラダラと解決を長引かせている人もいます。交渉ごとですから、結論は…、双方が納得することが解決したということになるのですが、その違いは何なのでしょう。
交渉術が下手な人の多くは、絶対に自分の側には非がないものと論理を自分本位の考えで組み立てていることが見られます。相手の弱点を見つけて「氷の矢」ような言葉や行動で、まるで、今にも刺し殺すのではないかと感じられるような般若か悪魔のような形相で、相手をひねり潰してやりたいという気持ちをむき出しにしている人を目にします。
つい先日まで仲良く笑顔で話をしていた相手なのに…裏切られた…という思い込みで気持ちが一転してしまう。報復的、復讐的な態度で、スムーズな問題の解決はありません。
復讐的な意思を以て交渉をすると、その人は相手に対して非を追求し憎み卑しむ顔になる。目はつり上がり、口元が歪み、見るに堪えない人相になっていることに本人は気づきません。
そんな人たちの多くは、目先の経済的利害しか考えておらず、自分の身の回りに歪みが生じていることも分からないし、将来を何も考えていないわけです。
一方、交渉が上手な人は「トラブルの行き違いとなった原因は、相互の歩み寄りによって解決する…」という方法を心得ています。交渉の前に、法律家や専門家の意見にしっかりと耳を傾ける習慣が身についていますから、相手に対して意見を述べるときも、相手の表情を確かめつつ「自分自身の言葉」として伝えています。自分の言葉のどこの部分で相手が反応があったのかが手に取るように分かります。
イソップ寓話の北風は旅人の襟元を堅く閉ざしますが、太陽は旅人が自ら服を脱いでいく…、その光景を思い浮かべれば、上手な交渉ができることでしょう。
●力(法律)で戦わず、憎しみを捨て胸襟を開く…
「法の不知は許さず!」という…厳しい言葉ですが、それは法治国家として当然の「ルールに従いルールを守る!」という事なのでしょう。
一般人には、生活の中から生じる他人との小さな行き違いに対しては、社会の常識として少しずつ身につけ解決していくのですが、「六法全書」を携えているわけでもなし、「六法全書」読み取ることさえ不可能なのが一般人(私のことです)。
全てのトラブルを「法」で解決するなんてできません。
問題解決の中の経済面では『譲歩』が必要で、精神的には『情』による解決方法もあります。中でも最悪な結果を生むのが『力(法)で制する』という方法ではないでしょうか。
相手の立場を考えつつ、解決に向け誠実に話し合いを続け、自ら胸襟を開き相手の懐に飛び込む気持ちで問題解決に臨むことが一番です。
自分の主張を受け止めてくれる弁護士を探し求めて弁護士事務所めぐりをしている人がいますが、法律はどの弁護士が対応しても結果は大きく変わりません。
依頼する人の『感情の高まり』を沈め、いたずらに正義を振りかざしていたのでは交渉はできません。
脅しにも繋がるような『内容証明』を送付したり、相手の顔を見たくないと電話で交渉したり、言い難いことをメールで送信したり、ほとんどの場合マイナスの結果を生むことになり、時間も費用もかかることになります。
相手の幸せは…自分の幸せ繋がることを信じて、人間関係を続けていきたいものです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
都営地下鉄・三田線の全180車両に当社の広告が掲載されています。掲示の場所は、優先席とドアの間の壁面で、お知り合いにも是非ご紹介下さい。カウンセリング・サロン『たまゆら』では、サロンにご登録のFPやカウンセラーの皆様を募集しています。新たなネットワーク作りによって、皆さんの活躍の場を広げて下さい。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−