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リスク・カウンセラー奮闘記−125
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リスク・カウンセラー奮闘記−125
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◆事業再生で最期まで「一枚岩」になれる?
〜♪〜人は石垣人は城、情けは味方仇は敵〜♪〜仇は敵〜♪〜は、民謡『武田節』の一節ですが、会社組織のあり方としてしばしば例に挙げられているように、もともと質や形状の岩を崩れないように積み上げて築いた石垣は様々あります。
長方体の石の長辺と短辺を交互に重ね合わせる算木積み(さんぎづみ)、石材を六角形に加工して積み上げる亀甲積み(きっこうづみ)は亀の甲羅の模様ように見え、力が均等に分散するため、崩れにくい。玉石を用いた積み方の玉石積み(たまいしづみ)。大石の周りに比較的小さな石を積みあげる笑い積み(わらいづみ)など、積み上げる高さや強度によってその様式はかなり工夫されているようです。
どんな目的で作られた石垣か、築き上げるまでにどれほどの時間を要し、誰が指揮して築いたか…と、盤石な石垣は数百年の時を経ても今なおその形をとどめています。
さて、リスク・カウンセラーとして、多くの「事業再生」や「事業の承継」に関わってきましたが、再生、再起ができるかどうか五分五分の状態だというとき、会社の経営陣である「役員」が最後まで一枚岩になっていられる企業があったとすれば、それは信じ難いほど素晴らしいことだと思います。
役員(経営陣)は、事業が順調なときには、誰がその功績を支えてきたかがそれぞれの思惑の中にあり、事業が暗礁に乗り上げて切り抜けなければならない事態に直面し、その問題に正面から取り組み打開しなければならない場面で火の粉を被らなければならない立場であったり、現場の先頭に立って戦いに挑まなければならないことも、冷静沈着に場面の展開を俯瞰し適材適所に支援者を布陣し、企業を守らなければならないことが出来なければなりません。
石垣の大きな石でも、時には小さな楔で荒割りすることもできてしまいます。石に開けた小さな穴に木矢を刺して水をかけ木の膨張で石が割れるといいます。
石に開けた穴に水を流し凍らせて石を割る、石を火で加熱しておいて水をかけて急激に冷やして石を割る…、堅い石でもチョットしたことで脆くなって割れて砕けるというのです。
◆石垣の隙間より「石の小穴」を埋めておく?
積み上げられた石と石の隙間は、石垣を築くときに必要な無数の小石によって埋められ安定していますが、大きな石に明いた小穴こそ要注意なのです。一見して見えにくい小穴(心の隙間)に異物が入り込まないように注意を払うことが大切になってきます。
日頃からお互いの能力を尊重し合い、リーダーの目配り、気配り、心配りが行き届いている組織であれば、万一、最悪の事態が勃発しても組織体制に動じるものはなく、進むべき進路を見誤ったりすることはないでしょう。
役員一人一人の些細な言動や何気ない仕草を感じ取る力を養い、単純な表情の裏側の奥深くに存在するものを観ることによって、これから起こるであろうことを予知し、全体を正しい方向へと牽引することが出来るものです。
常に冷静で安易に動じない心を持ち続けていたいものです。
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『終活応援セミナー』
第1部(リスク対策編)
失敗事例⇒認知症・発症前と後の家族は?
転ばぬ先の杖! 自分たげは大丈夫!の危険
知らないでは済まされない、家族の責任
◆講師:(株)ホロニックス総研
代表取締役・リスクカウンセラー
終活カウンセラー 細野孟士
第2部(認知症予防編)
『アルツハイマー病』は人を二度殺す
◆非営利活動法人認知症予防協会
代表理事 清輔喜美男氏
◆日時:平成26年10月30(木曜日)
午後2時〜4時 1部、2部
◆会場:文京シビックセンター
3階 第2会議室
◆会費:無料
◆イベント ◇ミニフラワーポットの制作
◇脳年齢測定ゲーム
ご希望者は「脳年齢測定ゲーム」をお試しください。
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