2014年07月01日

リスク・カウンセラー奮闘記−122

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リスク・カウンセラー奮闘記−122
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●分からないかな?『定点観測』の重要性

 自分の立ち位置は何処なのか、どの方向、どのポイントを観るのか、どんな目線の高さで観るのか、そして、どれだけの時間を観続ければ良いのか…と、これは『定点観測』をする場合のする場合の前提条件であると言えます。
 『定点観測』といえば、海洋上の定点で行われる気象観測が代表的なもので、数百、数千の複数の地点の定点観測の結果を集めて、天気図が作られてきた。
 同様に、同じ場所から、空の画像、天候・気象の数値、車両の交通量、人や動物の移動数、植物の成長記録、火山の噴火口の様子などを時系列的に観測(観察)・比較し、その時間変化と差異情報を解析するために行う情報収集が『定点観測』です。
 事業経営者は、経営上で不可欠な『経営指数』の変化をチェックして素早く対応できるようにするのも『経営指数の定点観測』であると言えます。

 観測手法に『定点観測』『集中観測』『移動観測』がありますが、長期にわたる観測には『定点観測』が適切で、短期間の観測には『集中観測』『移動観測』が用いられています。
 『経営改善計画書』の作成における、年度実績、月次実績などに時間軸つけた推移表や推移グラフなどによって定点観測をしているのです。

 『定点観測』において重要なことは、時間軸の変化の中で、数値や現象を意図的に加工したり何らかの手を入れたりしたのでは、データの信頼性は一気に失墜することを知っていなければなりません。
 特に、生物の変化を『定点観測』する場合に、観測中に人の手が入ったり、意図的に条件変更をするようなことでは、まったく観測の目的が理解できていないとしか言いようがありません。
 それは、扮飾決算書を作成するようなもので、観測者が『定点観測』の重要性をまったく理解できていない…としか言いようがありません。

●助言に耳を傾けない?もしかしてお客にも?

 科学雑誌・ネイチャーでSTAP論文を正式取り下げした背景は、論文中に切り貼りがあったり、データの一部が他の論文からコピー&ペーストされていたり、意図的にデータが差し替えられていたから…と言う理由からだった。
 数年も前のことになりますが、自社で開発した新商品の特徴を、他社と比較する際に意図的な手法を用いて定点観測して表現しようとしていた。 第三者の目を欺くことはできないことを何度も忠告したが、それを理解できない経営者が強引に押し切ったということがあった。
 案の定、出来上がった動画には意図的に撮影したという違和感があり、かえってその新製品を購入することに抵抗感を感じるものだった。
  そんな意識でいる経営者のことだから、お客様が求めている製品への品質要求やクレーム追求についてもしっかり耳を傾けず、自社の商品の特徴に酔い痴れてしまい、強引にお客に押しつけている様子が目に浮かぶ。
 そんな会社の経営者は『事業改善計画書』を作っても、毎月々の数字を正確に入力することもなく、場当たり的に必要に応じて数値を記入して自己満足しているに違いありません。
 必要と感じて始めた『定点観測』は継続してこそ意味があるものです。自分の子供の成長記録を改ざんする人はいないはずです。
 経営指数も、商品撮影も、品質管理テータも、ありのままの事実でありたいものです。

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 都営地下鉄・三田線の全180車両に当社の広告が掲載されています。掲示の場所は、優先席とドアの間の壁面で、お知り合いにも是非ご紹介下さい。カウンセリング・サロン『たまゆら』では、サロンにご登録のFPやカウンセラーの皆様を募集しています。新たなネットワーク作りによって、皆さんの活躍の場を広げて下さい。
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“造語”しやすい日本語

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気になる! コトバのあれこれ
“造語”しやすい日本語
『驚くべき日本語』
ロジャー・パルバース/集英社インターナショナル
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 今月ご紹介する本の著者は、アメリカ生まれです。英語のほかロシア語・ポーランド語・日本語が堪能だそうですが、著者にとって日本語は外国語なので、日本人が気づきにくい日本語の特性に敏感なようです。

 たとえば、日本語は、単語やその音を分解したりくっつけたりが容易にできる言語であり、省略語を作りやすいと言っています。例として、縮原発、卒原発、脱原発、原発の即ゼロ、の四つをあげています。それぞれ省略形でありながら、原子力エネルギーを縮小するのか、そこから段階的に移行していくのか、廃絶するのか、それぞれの内容や主張を的確に表していると説明しています。

 言われてみればそのとおりです。上記の場合、漢字を使う日本語ならではの簡潔さがあるのでしょう。でも省略パターンは、それだけではありません。長くなりがちな外来語のカタカナも自由自在に短くしています。何気なく使っている日本語がなかなか便利な言語に見えてきます。



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土地の賃貸借契約の解消の際にはぜひご相談を!

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土地の賃貸借契約の解消の際にはぜひご相談を!
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なるほど納得・・・・不動産!! No.008 株式会社ありがとう・不動産
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今月は、借地権とはどういったものかをご紹介したいと思います。

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 このイメージ図は「実践!借地権との上手なつきあい方」(住友林業レジデンシャル不動産開発部編著)からお借りしました。図の「1:日本では土地と建物が別々の不動産」にあるとおり、日本では土地とそのうえの建物の所有者が別の人物でも問題ありません。しかし多くの場合、「2:土地も建物もAさんが持っているのが所有権」の状態にあります。
 ただ土地を多数所有している場合、すべてに家を建てて住むというのは現実的ではありません。そのとき困るのは、空地のままにしておくと固定資産税や相続税が高くなることです。土地は、自由に処分できる状態にあれば税金が高くなります。逆に「3:土地も建物もAさんが持っているが建物を貸している借家(権)」のように、第三者が居住し、所有者が自由に売却できない状態であれば税金は安くなります。相続税対策に貸アパート/マンションを活用するのは、このためです。

 しかし建築資金が不足しているけれど借金もしたくない場合など、貸物件を建てたくない場合があります。その場合「4:借地権」のように借地権を設定することができます。借地権とは、土地を貸すだけでは成り立ちません。そのうえに建物を建てる必要があります。

 この建物を目的とする点で借地権の特徴が決まります。土地を借りて建てた家に住んでいて、突然土地を明け渡して欲しいと言われたら困る借地人さんを法律は強く保護しているのです。そのため「底地」の権利を有する地主Aさんは、「借地権」があるために空地の半分以下の値段でしか土地を売れないこともありますし、売却先も限定されます。つまり、地主さんと借地人さんはあたかもひとつの土地を共有するかのようにそれぞれ自由にものごとを決められません。

 しかも建物目的の土地ですから、10年、20年、30年といった長期の契約期間が基本です。そのあいだに借地人さんあるいは地主さんに相続が発生したり、ときには抵当権が行使されて権利者が代わったり、様々なことが起こる可能性があり、相手と常に良好な関係を維持できるとも限りません。

 そういう不安定な状況は、解消できるときに解消すべきです。もし借地人さんが借地権を売却したいと思われたら、地主さんは借地権を購入すべきです。借地が自由に処分できる状況に戻ることは滅多にありません。逆に地主さんが底地を売却したいと思われたら、借地人さんは借り入れをしても購入なさるべきです。所有権になれば、借地権より有利に売却できます。

 ただ、両者の人間関係に亀裂が入っている場合もあり得ます。その場合はぜひ弊社にご相談ください。代わりに交渉を進めさせていただきます。

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経営者が高齢化、健康問題で廃業した割合

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気になる数字……48.3%
経営者が高齢化、健康問題で廃業した割合
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 2014中小企業白書が発表され、休廃業や解散件数が増加していて、2013年では28,943件(前年比+4%)に達しています。
『廃業について相談した相手』は、
・家族・親族が48.1%
・誰にも相談してない28.7%・税理士・会計士が6.8%
となっていて、その他に従業員、商工会議所、仕入れ先という結果が出ています。
『廃業を決断した理由』は…
高齢化や健康上の問題⇒48.3%
・事業の先行き不安定⇒⇒12.5%
・主要販売先との取引終了⇒7.8%
・経営者の家族問題 ⇒⇒⇒4.9%
・事業経営の更なる悪化 ⇒4.4%
・後継者の見通しない ⇒⇒4.2%
・その他      ⇒⇒18.0%
 65歳以上の高齢者の約半数が軽度認知症の予備軍であると言われる昨今、残念ながら超高齢化社会によるさまざまな現象が、中小企業の廃業に拍車をかけていることは事実のようです。
 経営者が、すでに認知症の診断が出ているのに経営に携わっている事例や、認知症なのに高額な報酬を取っている事例など、トラブル要因を看過している周囲の責任も重い。

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posted by 寛良 at 11:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ■【RFCレポート】気になる数字 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

色や音が商標として登録可能に

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色や音が商標として登録可能に            
弁理士 酒 井 俊 之
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1.知的財産の法改正

 特許法における特許異議申立て制度の復活のほか、商標法における色彩や音の商標を保護する改正が、平成26年4月25日に可決・成立し、5月14日に法律第36号として公布された。
 余談になるが、知的財産に関する法律は、基本的に反対する政党がなく、(緊急性の高い法案の審議で先延ばしになることや、アノニマスのように著作権法の改正に反対する任意集団が公園の掃除をすることはあっても、)ほぼすべて国会を通ってしまう構図となっている。

 今国会でも、職務発明の見直しなど労使間での対立が予想される法案が先送りされたことなどから、平成26年の特許法等の一部改正として、可決・成立した。今後は、公布から1年以内(これまでの法改正から平成27年4月1日と思われる)に、この改正法が施行される。

2.法改正の必要性

 法改正には、必要性が求められるが、商標法における色彩や音の商標の保護は、実際に産業界からのニーズが高かったわけではない。

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 現行の商標法では、『「商標」は、文字、図形、記号若しくは立体的形状若しくはこれらの結合又はこれらと色彩との結合・・・』と定義されており、色彩それ自体、音声、においは、商標の登録対象からは除外されているが、これらを求める社会的ニーズは高くない。

 というのも、色彩それ自体で識別力を発揮する場合は、それが特別なグラデーションになっているような例外的な場合を除いて、非常に限定的である。通常、色彩は、文字や図形等に付される付随的な構成要素に過ぎない。
 また、音や音声が識別力する場合も、それが特別なメロディや和音になっている場合など限定的である。通常、識別力を発揮する商標は、視覚を媒介として認識されるものであることを考えると、当然のことと思われる。

 それでは、なぜ、今回の法改正で、わざわざ色彩や音を保護対象とする法改正を行ったのだろうか?その理由は、韓国に先を越されたことだろう。米国との二国間協定で、日本に先んじて韓国は色彩や音を商標の保護対象としている。

3.具体的な登録態様

 いずれにしても、我が国でも、法改正により色彩や音が商標の保護対象となった以上、これを自社のブランドとしてどのように活用するかが課題となる。

 例えば、色彩の商標については、図に示す法律案概要の参考資料にあるように、トンボのMONO消しゴムの3色の色彩のほか、コーポレートカラー(例えば、ティファニーブルー)といった1色についても、識別力が認められれば登録可能性が出てくる。
 また、音の商標については、同じように、法律案概要の参考資料にあるような久光製薬のコマーシャルフレーズのほか、インテルのコマーシャルフレーズなども登録されることなる。

 さらに、今回は、商標の定義自体を、『「商標」とは、人の知覚によって認識することができるもののうち、文字、図形、記号、立体的形状若しくは色彩又はこれらの結合、音その他政令で定めるもの・・』と変更したことから、ホログラムの商標、動きの商標や位置の商標も登録の対象となる。

 これを機に、自社を識別できる特徴要素をもう一度見直し、商標の積極的活用の機会とすべきであろう。

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◆プロフィール◆ 酒井俊之(さかいとしゆき)
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 1976年生。福島県伊達市出身。慶応大学院基礎理工学専攻修士課程修了。03年弁理士試験合格。04年弁理士登録。同年、創世国際特許事務所に入所。08年、福島事務所開設に当たり所長に就任。
 地方公共団体や新聞社主催の各種セミナーの講師として活動する一方、事業モデル『知財制度の活用戦略』を展開。出願から20日で登録査定という早期の権利化モデルを実現。
 東宝経済産業局特許室『東北地域知財経営者及び知財活動復興支援事業』総括委員。東北工業大学非常勤講師など。

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自分の能力?会社のチカラ?共に成長あれ!

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リスクのクスリ
自分の能力?会社のチカラ?共に成長あれ!
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◆会社から言われたことだけ動く人?

 企業にとって、社員の能力がレベルアップすることが、会社の経営実績をアップするための最優先にするべきことであることは誰もが分かっていることなのですが、それを実践することはなかなか難しいことです。

 ある時代には、上司の指示通りに正確に速やかに仕事をこなしている社員が優秀な社員として高く評価された時代がありました。「働く」と言うより、機敏で正確に「動く」ことだったのです。
 今では、部下であれば前述のことは当たり前のことで、企業で働く以上、自ら仕事を生み出し、自らの責任において完結させなければ、評価されないことを知っていなければなりません。
 その企業に在席していることを、最大限に活用しながら自らのスキルを高められ、その企業の業績アップに貢献できることで、更なる飛躍のチャンスを得られることとなります。
 「よく動く人」から「よく働く人」へと転換を図って業績を上げたのがトヨタ自動車でした。
 「動」という行動に「人」と言う字のニンベンを付けるということ。動くときに、人間一人一人がもっている知恵を付け加えた文字となる『働』を全員で理解するようにしたそうです。
 だから、トヨタの工場内の機械はすべてが「自働」と表現し、「自動」とは言わないそうです。社員が「カイゼン」という名の下に自らの知恵を絞り出して創り上げた人間味のある『自働』が世界一の自動車メーカーになった原動力と言えるのでしょう。
 過去に経験した仕事を、そのまま工夫もせずに続けているだけの社員は、やがて必要がなくなる人になると言っても過言ではありません。
 いまの仕事の延長線上にある重要なポイントを見つけられる観察力、洞察力をもって仕事をしなければ、明日の仕事はなくなるのです。

◆自分の能力?企業のチカラ?良好な相関関係!

 中小企業において目にするのが、大きな誤解をしている役員や従業員の言動があります。
 会社を設立してからの仲間からの言動や、瀕死の状態の企業に入社した社員の貢献により起死回生を果たしたときなど、「自分がいたらか、自分の能力があったから…」と豪語したり協調性を欠く言動で経営者を混乱させるようなケースがあります。
 まさに、大きな勘違いをしていることに気付かない亢龍そのものです。会社という組織が創り上げた大きな雲、そして、その雲が作り出す上昇気流の力を借りて自分の能力が発揮できていたことを決して忘れてはいけないはずなのに…。
 むしろ、会社の一員として、更に勢いのある雲を呼び寄せるような気概があってこそ、優秀な役員、優秀な社員と言えるのではないだろうか。

◆難易度の高い仕事に挑戦する楽しさ!

 会社の体力は、ヒト、モノ、カネによるところが大きいと言われていますが、何よりも会社で働くすべての社員の『人智』と『人心』によるところが大きいものだと考えています。
 社員の一人一人が高い意識をもって、いま手がけている仕事への取り組みを社内交流により智慧を沸騰させ、より難易度の高い仕事がこなせるような能力を持つようになることが、業績回復のための最短距離になることでしょう。
 高い能力を持つ社員も、自分のジョブを超えるような部下の育成ができるように指導するべきで、部下の成長に不安を感じているような上司は、一人もいない会社になっていることです。さぁ、あなたの上司は、あなたの部下はどのような状態ですか?

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分かり易く『易経』を読み解く
我が師・竹村亞希子先生の書籍です

「乾為天」だけ取り上げて解説した超入門書です。私がリスク・カウンセラーとして多くの方々からのご相談を受けさせていただく上でも、『易経』から得られる智慧は無くてはならないものとなっています。

(2014年7月25日発行 角川SSC新書)

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posted by 寛良 at 13:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ■【RFCレポート】リスクのクスリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

カシワバアジサイ

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Risk-Financial-Counselor-Management
       −Heartful Report−
【R.F.C.M ハートフル・レポート 第127号】テキスト版
         −2014年7月1日−
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ちょっと歳時記
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 久しぶりに長野県諏訪市にある老舗の片倉館に立ち寄り、日帰り温泉で仕事の疲れを流してホッ〜。
 古いたたずまいの庭に咲くカシワバアジサイ(柏葉紫陽花)は円錐形に張る枝先に純白の清楚な淡いグリーンの花を咲かせ天に昇る龍のごとくに勢いよく伸びています。
 葉の形がカシワに似ていることが和名の由来のようで、八重咲きと一重咲きがある。日本にも古くからあったようですが、最近、町でも見かけるようになりました。大きな30cmほどの花房に思わず近寄ってしまうほどです。開花期間は長く、秋にはピンク色に染まり、紅葉も楽しめます。

【花言葉】慈愛、汚れなき心、清純、皆を引きつける魅力、元気な女性、優美。


【PDF】でご覧になる方はココをクリックしてください。


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posted by 寛良 at 14:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ■【RFCレポート】ちょっと歳時記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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